教科書準拠ワークをやめてみた

 これまでにも何度か書いてきた副教材選びのお話。

  「副教材選びあれこれ」(2009年)
  「教科書準拠ワーク不要論」(2009年)
  「教科書準拠ワークをやめてみる」(2008年)

 3月のサークルでは副教材の見本市もおこなったので、それも踏まえての今年度の副教材選び。その例会でも話題にしたのですが、結果として今年度は教科書準拠のワークを採択するのをやめてみました。

 とはいえ、継続性もあるのでもう一人の教員と二人で担当している3年生は昨年度までと同じ準拠ワークを選択。「やめてみた」のは自分が一人で担当する1年生でのお話です。そして最終的に選んだのは、この3つです。
 
 これまでは自作していた地味な語形変化とか文法操作のドリル問題は、この「重点ドリル」で対応。1年生はペンマンシップもついてるので予算も抑えられるし。配布するプリントも減らせて、やったことが蓄積されていくのがよいかなと思って、トジで納品してもらいました。

 そして、リスニングとリーディングの素材が1冊にまとまった「リバーシブル・ワーク」という新商品。特に初見の英文を読み取る練習ができるようにと思って。リスニングとリーディングの両方を買うと結構お値段がしちゃうので、一冊で対応できるのはお得。ひっくり返すと両サイドからめくれるようになってるギミックにも心動かされて(笑) もうちょっと回数があれば言うことないんだけど、贅沢は言えないかな。

 さて、最後はノート。昨年度まで使っていた教科書準拠のノートも思い切ってやめてみました。代わりに選んだのは、オキナのブルーラインノート。Twitterでもたまたまフォローしていた立教大学の藤田先生監修というのも奇遇。

 基線が青というのもこだわりがありますが、さらに1年生向けの8段、10段はきれいにアルファベットが書けるように縦ガイドがついています。これが気に入りました。ライティングだ何だと言う割には、これまで文字指導をちゃんとしてあげられていなかったので、今年は丁寧に見ていこうと思っています。

 (オキナの商品サイトより)
 今年は「できるだけプリントを配らない」を目標に、このノートをうまく使っていこうと思っています。先日も「全員に聞ききました」をやってみましたが、プリントは使わず、ノートにメモ→英文ライティングをしました。「蓄積」がキーワードです。

 このノート、基本的には気に入ってるんですが、紙の表面に結構くすみというかノイズが入ってるのが惜しいところ。あえて教材会社ではなく文房具会社のノートを選んだんだから、そこはもうちょっとこだわって欲しかったなぁ。

 準拠ワークはいったいどんな力を育てているんだろうか。本当に全員が自力で取り組める教材なのか。あれができるようになるためには、授業で何をやる必要があるのか。それは本当にやる必要のあることなのか。今回は思い切って準拠ワークをやめてみたので、そのぶん生徒に何を提供して、どんな家庭学習を促していくのか。いろいろ考える1年にしたいです。