北部サークルで意味順!

 お座敷とサークルが連続した週末で、久しぶりに英語教育のことばっかり考えた週末でした。せっかく英語教育モードだったので、ブログもちゃんと書いておかないと。まずは、お座敷のご報告から。

 今回は深谷市の「北部サークル」にお呼ばれして、「意味順」についてお話してきました。昔は年次研修でしょっちゅう来ていた、懐かしの深谷駅!

 年に1回ペースで開催されている会だそうですが、今回は50人を超える方々が集まりました。しかもすごいなぁと思うのは、同じ学校から3人とか4人とか参加してくれていることです。事務局でがんばっていろいろ声かけをしてくださったみたいですけど、悉皆研修でもないのに、これだけの人が集まるってすごいです。同じ学校の先生と外部で研修をすると、学校に戻ってからも話が続くので、学んだことが深まったり広がったりすると思うんです。そういう意味で、すごく「濃い」会になった人が多いと思います。

 さて、今回は初めて「意味順」をテーマにお話してきました。「意味順」は学習法として広がってきてますが、「指導法」としてはまだまだまとまっていません。私も前半は「意味順」そのもののお話をして、実際に意味順ボックスに語句を置いてもらう体験を、後半でその「意味順」がどんな風に授業に生かせるか、というお話をしました。

 実際に体験してもらうと、例えば接続詞の置き方とか、関係代名詞の書き方とか、多少個人差が出ます。でも「どっちにしても順番が変わらないならいいんじゃない?」という田地野先生もおっしゃる「ゆるさ」というか「懐の深さ」が、お伝えできていればいいなぁと思います。いろんな文法理解の方法が提案されてきてますけど、「意味順」は指導する先生や生徒の習熟段階によって適度にカスタマイズできることが魅力だと思います。

 そして「指導法」の話の最初には、いつもの「『意味順』はOS(オペレーティング・システム)みたいなもんだから、個別のアプリケーションのように何か目的を持ったわかりやすいアクティビティやタスクがすいすい産まれるわけではない」というお断りをさせてもらいました。

 いつもの音読や筆写や会話の練習に、「意味順」というベースを敷くことで、より文構造に意識を持って英語に触れることができる、というのがメリットだと思います。だから、直接的な「効果」みたいなものは見えにくい。でも文法って、本来そういう存在だと思うんですよね。操作性をあまり意識しないでいいOSって、魅力的ですよね。

 当日ご紹介した意味順指導法ネタは、今後ブログで少しずつご紹介していこうと思いますので、どうぞお楽しみに。

 今回は本当にあたたかくお迎えしていただき、熱く語り合っていただきました。北部サークルのみなさま、本当にありがとうございました。