考えるための名前のない技術(2)

 さて、前回記事ではアイデアを整理するところまで書きました。

 

 

 この記事では、実際に文章を書いていく段階で、私がしていることをご紹介します。

 

 以前は文章を書く際にはアウトライナーを活用していました。OmniOutliner等いろんなツールに手を出しましたが、アウトライナーは最終的には私が文章を書くのには向いていませんでした

 むしろ文章の中で使いそうなキーワードを書き出したり、このエピソードを紹介するのを忘れないようにしようといった、ネタを書き出すために使っています。その意味では、ポッドキャストを収録するまえに話すことのだいたいの流れを書き出すのに使ってたのがアウトライナーの使い道として一番しっくりくる気がします。

 

 こちらは実際にDynalistを使って、ポッドキャストのネタを書いたメモ。

 

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 話すためのメモとしては機能するアウトライナーですが、私にとっては書くためのツールではありませんでした。なので、アウトライナーで柱立てを書き出したら、それをWordに貼り付けて、Wordで文章を書く、というスタイルが多いです。本当はWord嫌いなんですけど

 

 Wordを使う理由は、原稿提出のフォーマットがWordであることが多いからなのですが、特によく書く媒体向けには原稿用のフォーマットを作ってあるので、そこに文章を当てはめれば適量で書けるから楽なんですよね。

 

 書き出したメモをWord上で配置した状態です。

 

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 このネタでだいたい何行くらい書きたいかを目分量で測りながら、それっぽい位置にメモを配置していきます。この原稿は60行で書かなければいけないので、だいたいこんな感じ。

 で、それに肉付けをしながら文章を埋めていくと原稿ができあがる、という流れです。

 

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 たぶん私は出来上がりの文章イメージが目で見えないと、文章そのものが見えてこない(浮かんでこない)タイプなんですよね。本当は誌面と同じ位置で段組みも切り替えて、誌面とまったく同じ見え方で書きたいくらいです。(余裕があるときは整えます)

 

 どの文章がどの位置にあるか(誌面の右上にある)とか、ひらがなと感じのバランスとかが気になっちゃうので、書きながら時々(本当に物理的に)俯瞰してみます。

 

 ということで、文章を書いているのに見え方とかデザイン的なとこが気になるという特殊なタイプなので、書きやすい環境を整えるまでに時間がかかりますが、イメージさえできていれば書く作業自体は速い(というか短い時間で)と思います。もちろんその前にぼんやり考えている時間があるから、そんなふうに書けるわけですけど。

 

 さすがに論文とかになると、出来上がりをイメージしながら書くなんて悠長なことはできないので、今は使うか使わないかわからないけど、とりあえず断片を書き溜める、という作業を繰り返しています。仕上げの時期になったら、またこういうモードが発動しそうな気がしますけど。

 

 ということで、実際に書く場所としては、

 

・英語教育系原稿・・・Word

・研究メモ・・・・・・Obsidian

・日々のメモ・・・・・Noteplan

・話すことメモ・・・・Dynalist

 

 って感じですかね。本当はUlyssesとかScrivenerとかかっこよく使いこなしたいんですが、いろいろ試しながら結局今はこの形に落ち着いているという感じです。

 

 私が書くためのツール選びとかを考えるきっかけになったのは、Tak.さんのこちらの電子書籍です。Kindle Unlimitedで読めるものが多いです。

 

 

 今NoteplanでやっているようなToDo管理みたいなことは、こちら(LIFE)で学びました。

 

 

 今回私が書いたような、誰かが文章を「書くための名前のない技術」は、そのまま誰かの参考になるとは思えないのだけど、他の人の技術(とその後ろにある考え)を知るのはとても刺激的です。その意味で、Tak.さんのこちらのシリーズもいつも楽しく読んでいます。

 

書くための名前のない技術 case 1  佐々木正悟さん
 
書くための名前のない技術 case 2 Marieさん

書くための名前のない技術 case 2 Marieさん

  • 作者:Tak.,Marie
  • 発売日: 2019/11/15
  • メディア: Kindle版
 

 

  って、最終的にはTak.さん推しコーナーになってしまいました。ま、いっか。