英語作文の授業で懐かしの「たほいや」大会をやってみたらとても楽しかった件

 今年から担当している英語作文という授業。いろんなジャンルの英文を読んで、そのスタイルで描けるように練習していく授業です。最初はDescriptive Writingに挑戦中で、自分の(空想上の)20年後のWikipediaを書いたりしてました。ベースになっているの中学3年生の卒業制作で取り組んでいたこちらのプロジェクト。大学生も、自由な発想でいろいろ書いてくれてて、読んでいて楽しかったです。

 

 

 で、先週試しにちょっとやってみたら成立しそうだったので、今日はまるまる「たほいや」大会してみました。これがめっちゃ面白かったので、そのご報告です。

 

 「たほいや」は、もともとFictionaryとかDictionaryと呼ばれる思考ゲームで、日本では1990年代に、フジテレビの深夜番組で、「たほいや」という名前で繰り広げられていました。当時高校生だった私はこれに夢中で、自分でもやってみたくて、放課後友達を誘って結構遊んでいました。

 

 Dictionaryという英名からわかる通り、これは辞書を使ったゲームです。簡単に言えば、親がお題として挙げられた言葉の意味を子が推測して(いやむしろそれらしくでっち上げて)、集まった定義文の中から辞書に載っている本物の定義文を当てる、というルールなのだけど、このゲームの面白さは答えを当てるよりも、いかにそれらしい定義文を書いて他の参加者を騙すかというところにあります。

 今回は学生はゲームそのものが初めてですし、英語での実施ということで、単語は名詞に限定しました。また、ベースになる英英辞典としては、私のiPadに入っている「コウビルド米語英英辞典」を使いました。「コウビルド」は、定義文の中に対象語彙を含むように書かれているのが面白い特徴で、少しでも自然な文で書かせたいという今回の狙いを考えると、ぴったりな辞書だと思います。例えば、今日のゲームで実際に出題された”jay”という語では、

 

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という記載になっています。対象語彙が主語でなくても良いので、結構自由度が上がって書きやすくなっているように思います。

 

 学生が書く英文には時々間違いが含まれてしまう可能性がありますが、不正確な英文だと騙されてくれないので、みんな書き込む前にスペルチェックをしたり、grammarlyのチェックをかけたりしていました。英文の正確性については、私も指導はしますが、できるだけ自分で努力をしてからシェア、というのがこの授業の基本原則になっています。自分で必要に応じて様々なリソースを活用して目的に合った英文が書けるようになってもらいたいので。

 この授業は、基本的にPCやタブレットを持ち込んでの授業なので、参加者でslackを使って英文を送り合ったりして遊びました。親はDMで送られてきた英文を好きな順番に並べて、提示します。解答する子は、自信度に合わせてコインを1枚〜3枚「賭ける」仕組みで、結構盛り上がりました。

 

 ありがたいことに履修者5人という恵まれた環境ですので、私も入ってみんなに1回ずつ親が回るまで1ラウンドやってみました。結果、私はコインを16枚まで増やしたものの、毎回3枚ずつ賭ける大盤振る舞いが響いて第2位…。悔しいなぁ。 

 ということで、また別のジャンルもいろいろ練習したあとで、もう1回大会をやりたいですね。今度はすべての品詞OKにレベルアップしてできるように、学生の書く力をさらに鍛えようと思います。