シンポジウム「外国語教育研究の再現可能性2021」

 夏休みとは言え、あまり作業がはかどっていないのですが、普段読めない本を読んだり、論文を書いたりといった活動が多少はできています。大学教員になったものの「業績」のようなものは全然ないので、ブログやポッドキャストも楽しいのですが、なんらかの形に残すような活動も着実にしていきたいものです。

 さて、そんな中、ありがたいことに私のようなものにお声掛けいただいたシンポジウムが下記のように9/12に開催されます。その名も「外国語教育研究の再現可能性2021」です。

 

f:id:anfieldroad:20210825081424j:plain

 

 同志社大学の鬼田先生を中心とするプロジェクトの一環で開催されるオンライン・シンポジウムです。この豪華なメンバーの中で語るのは畏れ多いのですが、今回はシンポジストとして登壇することになりました。((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

 
 このブログを読んでくださっている方は、学校で英語を教えている先生方が多いのかなと思いますが、大学院での研究とか学会の研究発表みたいなものには馴染みのない方もいらっしゃるかと思います。例えば、この夏休みみたいな期間には多くの学会や研究会がセミナーや研究大会を開催していますが、実践的な授業アイデアを学べるセミナーやワークショップに比べると、敷居が高いと思われているフシがあるように思います。

 研究のために分析されたデータやモデルなんて机上の空論で、明日の授業にはすぐに役立たないんでしょ?というお声も聞こえてきそうですが、ある意味そういう疑問の声に応えるような取り組みが、今回のプロジェクトなんじゃないかな、と思うんです。要するに、「研究で報告されてるデータって、実際にもう一回別の生徒でやってみても、同じような結果になるの?」という部分にフォーカスを当てた研究会なんです。

 英語教育研究は「科学」的で、一貫性があって、その蓄積から現場の先生方にも教育的な示唆を提供できる研究分野なのか。それとも、英語授業の成果なんてもっと属人的で、環境依存的で、そんな一般化できるようなものではないものなのか。異なる意見を持つシンポジストが熱く語るシンポジウムになります。

 

 え、私の考えはどうかって? 概要はシンポジウムの特設ページにも書いてありますが、私は研究者と実践者(先生方)とのコミュニケーションのあり方について語りたいと思っています。前述のように、多くの現場の先生方はなぜ学会に足を運ばないのか、ということについてその理由を考えてみようと思っています。一応それなりに現場での経験もありますし、今は研究の世界に身をおいていますので、両者の接点(のあり方)について考えていくのが自分の役割かなと考えていますので。

 参加無料ですし、オンライン開催ですし、参加要件は特にありませんので、9/12に少しお時間が取れそうな方は、ぜひご参加いただけたら嬉しいです。前述のように、今回のテーマについては現場の先生方が、「研究」に何を期待しているのかを共有することが大事なことだと思っていますので、先生方のご参加を熱烈に歓迎しております。(同時に、Webを使用した広報活動等にご協力いただける個人や団体様は「クラウド後援」のページもご覧いただけると中の人達が喜びます。)

 詳細やお申込みはこちらからどうぞ。 

f:id:anfieldroad:20210825085927j:image