さて、今回も告知の投稿です。
TwitterやFacebookではすでにご紹介したのですが、このたび中学英文法の学参を作りました。『中学英文法「意味順」ドリル』1・2巻(テイエス企画)です。
この学参は、中学校3年間で学習する英文法を、2冊にまとめたドリルで、左側ページでは「意味順」を使った文法解説、右側ページでは並べ替え問題などを中心としたシンプルなドリル問題集になっています。
「意味順」を用いた学参は、大人向けのやり直し英語のような位置づけのものが多く、これまで学習した英文法を意味順を使って再構築するというスタンスが多かったように思います。こちらは、はじめて本格的に英文法を学習する中学生に向けて書かれていて、新学習指導要領もカバーして、英検などの資格試験や高校入試などにも対応できるつくりになっています。
この本のウリは、このあと何回かに分けてご紹介していこうと思っていますが、今回お伝えする1つめのポイントは、本書が「意味順」と「名詞のカタマリ(名詞句)ドリル」という2段構えで構成されているという点です。
本書巻頭の「この本はどういう本?」というページにもこう書いています。基本的には「意味順」セクションで文法を順番に学習しつつ、時々「名詞のカタマリ」セクションで名詞句をトレーニングする、という流れです。
「意味順」というのは、下の図のように箱を並べて、その箱に単語を入れていけばいい、という考え方です。
で、ここに I と like と soccer みたいに1箱に1単語ずつ入れていくような入門期はいいんですけど、すぐに1つの箱に複数の語を入れるようになるわけで、この箱の中の並べ方を練習するのが「名詞のカタマリ」セクションになります。
例えば不定詞や関係代名詞は、この名詞のカタマリを作るのが主なお仕事なので、そういった文法事項が「同じお仕事をするもの」として捉えてもらうために。まとめて整理するセクションになっています。
こういうふうに、文法事項がどんな働きをするかについて学べる学参って、あまりなかったと思うんです。だから、「無いものは作るしかない」という思いで、作り始めました。このような企画を通したくださって、完成まで辛抱強く待ってくださった出版社さまに、何より感謝です。
こんな感じで、ブログでは少しずつ中身を紹介できればと思っています。もちろん第一義的には宣伝記事ではあるのですが、どうしてそういう問題集を作ったのか、というところから、文法指導の在り方を考えていただく機会になればいいなと思っています。