買検(かいけん)…買物検定

 K井先生(三郷・栄中)がSETCでご紹介してくださった「買物検定」です。K井先生は1時間の中で練習→テストまで一気にやっていたようですが、私は毎回帯で5〜10分くらい練習をしていく中で、この活動を1つのゴールに設定しています。

 教科書のEnjoy Talkingなどのコーナーをそのまま活用してもいいのですが、私はスキット集を配布しています。スキットはレベル別にいくつか用意されていて、5級から1級まであります。

5級では、

 ALT: May I help you?
 生徒: No thanks. Just looking.

くらいの1行会話。2級にもなると値引きを迫ったり、品物の交換を要求したりとスキットも複雑になります。

 生徒は、このスキットを暗記してALTと別室で実演します。もちろん台本は見ないでやります。うまく行けば合格。持参した受験票にサイン(orスタンプ)をもらいます。「受かる」「受からない」があるので結構みんな必死になってやっています。

 ちなみに1級は台本なしで、ALTが用意したメニュー表で食べ物をオーダーするというロールプレイング。メニュー表もテストの時まで見られないので即興の表現力が問われます。

 授業中はもう一つ上の級を受験できるようにしています。W受験ですね。意欲を起こさせるために2つ目を受けるように促しています。また期間を決めて、放課後や休み時間にALTに直接「受験」を申し込むことを認めています。たくさんの級にチャレンジした生徒はやはりその「意欲」を評価してあげたいと思っています。

 K井先生バージョンでは1級を合格した生徒を「試験官」に任命して、相手役を務めさせていました。「採点者代理制度」と同じやり方ですね。授業中に一斉になるならとても効果的なアイディアだと思います。

 買物検定は「買検」と呼ばれ(呼ばせ(^^;)親しまれていますが、最近は「道検(道案内検定)」「テレ検(電話検定)」などバリエーションも増やして試しています。レベル別にすることで、自分の最も適したレベルで練習することができることと、2つめを受けさせることで、1つ上を目指す意欲を育てるのが活動の主なねらいかなと思います。

 次は、何やろうかな?