買物検定

 期末テストのあとは、学期末のパフォーマンステストです。

 1学期はまずはお手並み拝見ということで、タスク型の「買物検定(買検)」にしてみました。「正確さ」を確認するタイプのものは日頃からぐるぐるもやってるし、今回は「適切さ」を測ろう、ということです。

 この「買検」は、古くは2005年のブログ記事に出てきますので、限りなく最古のネタなんですけど、元々は(今は校長先生をされている)地域の先輩から教えていただいたアイディアです。

 こちらが受験票になっています。くだらないんですけど、受験票とかが本格的だと生徒のやる気も高まるので、毎回頑張って作っています。今回は、最近いろいろ話題の○検に寄せて作ってみましたw

 今回の「買検」には4級から1級まで4つの級があり、生徒がどれを受けるかを選択することができます。また、ダブル受験が義務付けられているので、4級を受けたらその後3級を受ける、という形になります。飛び級も認めています。

 4級では、教科書の買物会話ページのお客さんパートを読んで、ALTと会話している錯覚を味わってもらいます。3級は、教科書を見ないで同じ会話を体験。2級はで、商品が売り切れてたり、サイズが合わなかったり、予想外の展開への対応が求められ、1級は店員さんパートを即興でこなす、というタスクです。

 お気付きの通りこのテストは、4級は「音読」、3級は「暗唱」、2級と1級は「即興会話」と、求められているスキルがGradeによってバラバラで、何を測っているかが統一されていません。テスティングとしては本当はよくない設計ですよね。ただ、今回はダブル受験を義務付けることで、ほぼ全員が3級は受けることになり、統一して3級の出来を見ることができます。(実際、2級→1級を選択した生徒は1名だけでした)

 なので、全員に3級をクリアしてもらうことを裏テーマにしつつ、クリアした生徒にはチャレンジングなタスクを用意して頑張ってもらう、というのが実際のねらいになります。

 多くの生徒が慎重に4級からスタートしてましたが、勇気あるペンギンが2級に挑戦して、合格して戻ってくるのを見て、もう受験しちゃった生徒たちはずいぶん悔しがってました。(実際、暗記しなくてもいい2級のほうが3級より簡単なんじゃないか、と気づいた生徒もいます。) せっかく火が点いてるので、来週の放課後に再挑戦の時間を設定しようと思っています。
 
 みんなよく頑張っているので、2学期はもう少し複雑なタスク型パフォーマンステストにも取り組んでみたいですね。面白いアイディアがあったら、共有させてくださいね。

 むかーし書いた、検定シリーズのまとめ記事はこちらでどうぞ。