教科書音読シート4(考察)

9月から取り組み始めた今回の音読改革(大げさ)ですが、先日「実際生徒たちはどのコースを読んでるんだろう?」と疑問に思い、シートを回収しチェックてみました。

■2年生あるクラスの場合
 ・回収数:約30枚
 ・取り組み時間:5分

[調査1] 選択したコース(のべ人数)

 レベルE  2人
 レベルD 10人
 レベルC 18人
 レベルB 21人
 レベルA 19人

 2つ以上のコースにチャレンジするようにうながしたので、レベルAを読んだ生徒のほとんどは(少なくとも1回は)レベルBにチャレンジしていた。ちなみに12人の生徒が、3つ以上のコースにチャレンジしていた。1つでも上のコースにチャレンジする生徒が増えてきたように思う。
 当初の目的からするとこの結果で十分OKなのだが、今後は、ちゃんと読めていたのか?をどこかでチェックする必要があるだろう。現在でも、時間があるときにはペアでチェックし合うこともあるけど、それをある程度計画的に入れていく必要があるでしょう。(あまり形式張っちゃうと続けるのが大変になっちゃうからバランスがむずかしいですけどね)

[調査2] 読んだ回数トータル

 15回 2人
 13回 1人
 12回 1人
 11回 2人
 10回 2人
  9回 5人
  8回 3人
  7回 5人
  6回 2人
  5回 2人
  4回 3人
  1回 1人

 これだけバラツキがあることには正直驚いた。しかも回数が増える生徒ほど上のレベルにチャレンジしている。つまり時間的な意味ではそれほど負荷になっていないことが分かる。しかし、単純に教科書15回読ませることを考えれば、その生徒にとって違った学習効果が生まれたとは思う。

 今後音読のテストなどで、この取り組みそのものの成果が現れてくることを祈りたいです。そして一番大切なことはこの「授業でやったこと」が報われるテスティングを考えてあげること。学校の事情によってはこれが難しかったりするんですけどね。

 >>第5回「応用」編