教科書音読シート5(応用編)

並び替え問題を自分たちで作る

 音読シート「Read!Read!Read!」は結構いろんなところで好評頂いていてうれしい限りです。夏休みに教員発表会で素敵な提案をしてくださった元ネタの吉田先生(加納中)に感謝です。

 さて、このシートの唯一にして最大の課題は作るのが面倒なこと。いろんなタスクのアイディアが増えるたびに、作り手の手間が増えていきます。フリガナつき、穴埋め、並び替え、と増えていくと、プリントは充実するけど、準備が大変。

 そこで、ここ何回かはちょっとだけ手抜きをして、裏面にただの枠線だけを用意して、自分たちで並び替え問題を作らせてみました。あまり複雑になってしまうと、問題を解くことが難しくなってしまうので、こちらで意味的なまとまりごとにスラッシュを入れておいて、スラッシュ単位で並び替えさせるようにしました。

 できあがった問題をまずは自分でやってみる。「あれ? theが足んないや!」なんて声が挙がって、自ら文法的なポイントを確認しています。そしてプリントを隣同士で交換して再度トライ。一度よく眺めた文だけあって、結構みんなよくできています。ましてや、友だちが作った問題だから、できないと悔しい!真剣にやっています。

音読チェックをつけてみる

 先日のSETC&ASTEKでM泉先生がご紹介くださった「音読チェック欄」もこの音読シートに載せてみると面白いでしょう。

1.単語レベル
  ( )(  )(     )(   )(  )(     )(    )(  )
   I play soccer with my friend every day.

2.フレーズレベル
    (            )(              )(        )
   I play soccer with my friend every day.

3.センテンスレベル
    (                                     )
   I play soccer with my friend every day.

 上記のように、各文の上には( )がついていて、その部分が読めたらチェックする(印をつける)ようにします。自分がどこが読めて、どこが読めないのかを確認し、苦手なところを何度も練習できるように促します。

 これを音読シートにつけておけば、セルフチェックしようとするチャンスを提供することができます。授業の流れによっては、全員に一斉にやらせたり、ペアで確認し合ったり、個人の学習素材にしてもらったり、使い道はいろいろ。

 こうやって、いろんな人のアイディアを頂きながら、シートはどんどん進化(深化?)していきます。ありがたい、ありがたい。(w