裏表ライティング!

 練習をして単語は書けるようになったんだけど、語句・フレーズではなかなか定着しない。英文の語順が感覚的に身に付かない。そんな方にこんな練習はいかがでしょう? その名も「裏表ライティング!(またの名をターンオーバー・ライティング)」です。

 やり方は簡単。プリントの表面に教科書の英文を印刷します。生徒は何度表を見てもいいので、少しずつ覚えては裏返し、裏面にその英文を写します。3分間で何行書き写せるかを競います。(時間の設定は英文の量やレベルに応じて調整を)

 最初は1単語ずつ確認しながら何度も何度もプリントをひっくり返して写していた生徒も、少しずつ慣れてくると(面倒になってきて)自然とI play tennisまで書いてひっくり返し、after schoolでまたひっくり返すようになります。要するに語句やフレーズレベルでまとめて覚えた方が早い、と体感的に学ぶわけです。

 最初は「速い生徒は何が違うのか?」を説明するのにいいと思います。ただ、もちろん英語の苦手な生徒は、after schoolがひとかたまりだとわからないことも多いです。だから最初のうちは、表面の英文にフレーズごとにスラッシュを入れておげるのもいいでしょう。そうすれば、そのプリントは音読の練習にも使えます。(そのままブレスの位置になることが多いですから)

 アレンジとしては「音読筆写」方式でその英語をつぶやきながら書かせるのも良いかもしれません。ただ書くだけでなく、音や文法なども意識しながら練習できて一石三鳥です。

 ちなみに、私は教科書音読シートの裏面の空いたスペースに書かせています。