スーパー・モダン・ペンタスロン

 雨の土曜日。高校サッカーを見ながら、少しのんびりしています。いいですね、たまにはこういう休日も。アクセス数を見ても、3学期の授業に向けて、アクティビティの検索でたどり着く方も増えています。いよいよ、学校が始まるんだなぁという気分が高まります。

 さて、その3学期、3年生では「スーパー・モダン・ペンタスロン」という活動をやってみる予定です。カテゴリを見てわかる通り、[読む!][話す!][聞く!][書く!][ボキャ] とすべての要素を満たす、とても欲張りなアクティビティです。

 モダン・ペンタスロンとはオリンピック競技の「近代五種」のこと。一人で射撃・フェンシング・水泳・馬術・ランニングと異なる5つの競技をこなし、順位を決める複合競技のことです。そう、これは1時間に5つの活動にチャレンジする活動なんです。

 生徒は5つの班を作ります。それぞれの班は違う活動に取り組みます。

テーマ 内容
A    読解 長文読解&TFクイズ
B リスニング   別室でリスニングテスト(市販のもの)
C 英作文 お題に沿って英文を書く
D 会話 ALTとフリートーキング(またはQ&A)
E 語彙 単語テストに挑戦する

 それぞれ8分経ったら、活動をやめて、隣の班に移動します。その班の机に置いてある次の活動に取り組むわけです。だからどの課題も5分程度で終わるものにしておきます。移動時間や採点の時間を確保するためです。すると8分×5つ=40分で5つの活動に取り組む事ができます。(もちろん慣れてきたら説明はいらなくなるので、9分くらいずつやらせてもいいでしょう)

 モデルになっているのは、他校の先生が発案された「ダブル・トライアスロン」という活動です。私はこれを当時一緒に働いていたALTから教わりました。年に2度くらい、時間の空いた時にやったりしていましたが、もっと意図を持って、継続的にやらせてみたいなと思いました。またダブル・トライアスロンということだと6つの活動をするわけですが、6つだと忙しすぎる感じがしました。1つ1つにもう少しじっくりと取り組ませるために、今回は5つにしてみたわけです。

 ただ、「継続的」ということを念頭において、毎回自分のがんばり具合を比較できるような目安があるといいと思います。そこで今回は全部の活動を5段階で評価できるようにしようと思います。これを記録用紙に蓄積していけるようにしようと思います。

 読解、リスニング、語彙などはそれぞれ問題の正解数をポイントにすればいいでしょう。問題は英作文と会話のポイント化。自己評価的に生徒の意欲を喚起する、ということであれば、単純に書けた英文の数や言えた英文の数をポイント化してもいいかなと思っています。(実数をそのままポイントにしてもいいでしょうし、「○個〜○個なら4ポイント」にしてもいいでしょう。)

 発話数を記録するのは大変です。生徒自身にノートに正の字を書かせてもいいんですが、下を向いてしまいがちになるので、私は「カウント君」を使わせてみようかなと思っています。(←こんなやつダイソーで売ってますので、6〜7個買っておけば十分でしょう。

 3年生なので、「語彙」の項目は、入試向きなものや場合によっては文法コーナーにしようかなとも思っています。受験対策もしてあげたいし、会話練習もしたいし、ALTもうまく活用したい、という私の悩みをとりあえずクリアできそうなこの活動。やりながら微調整していきたいと思っています。

>>「ペンタスロンその後」へ(評価用紙のダウンロードも)