October Sky

遠い空の向こうに [DVD]

遠い空の向こうに [DVD]

 学校図書TOTAL ENGLISH(3年生)のラストを飾っていたのはずっと名作「E.T.」でしたが、今年からこの「October Sky(邦題:遠い空の向こうに)」に変わってしまいました。「しまいました」というのは、それが残念だからに他ならないわけです。毎年3年生に「E.T.」を見せて、一緒に涙していましたからね。最初「キモーい」とか「こわーい」とか言っていた人たちも、最後には「かわいー」といって涙してるような不思議な映画でした。

 さて、それに変わる「October Sky」ですが、さっそくDVDを観てみようと入手を試みるもなんと「廃盤」! え?2000年日本公開の映画なのに!? しっかし教科書会社もわざわざそんな手に入りにくいのを選ばなくても…。とブツブツ言っていたのですが、逆に授業で「見せるかもしれない」ことを念頭に置くと、「E.T.」はちょっと長過ぎたかな? 2時間じゃ終わらない感じでしたからね。

 そしてこのたび、観てみましたよDVD。あ、レンタル屋にはちゃんと置いてあります。たぶんどこでも。まだ見てない方は一度ご覧になることをお勧めします。なかなかいい映画です。

 炭坑の町で宇宙を夢見るホーマー。炭坑で誇りを持って働く父。物語は2人を軸に動きます。現在NASAで働くホーマー・ヒッカムの体験を綴った「ロケット・ボーイズ」が原作です。数えきれないほどの失敗にも懲りず、仲間や家族や町の人々や好きな女の子に悩まされ、励まされロケットを上げ続けます。教科書はさすがに「ダイジェスト」なので、映画はもっといろいろなエピソードもあっておもしろいです。そして最後にホロリ。いや、ホントにじーんときます。最近、こういう家族の話に弱いなぁ。そしてこういうタイプの感動に弱いです。地味でマイナーで渋い映画ですが、佳作です。進路に悩む中学生にもいいんじゃないでしょうか。(そういう意味では「E.T.」より適切かも。)

 時間があるなら、映画も授業で見せてあげたいですね。ただ教科書読んだだけでは「実話なんだよ」といっても、あんまりピンとこないでしょうから。

 ちなみにまめ知識。ROCKET BOYSOCTOBER SKYアナグラムになってます。って、これに一番感動してたりして。