全文ディクテーション

 1・2年生ともに「書くこと」に力を入れたいと考えている2学期。自由英作文に向けてスモールステップで書ける英文を増やしていきたいと考えています。1学期からディクテーションも定期的に取り入れてきたけど、もうちょっと負荷の高い活動をやってみてもよいのでは、と今回やってみたのが全文ディクテーション。速記者のように言われた英文をひたすら書き取る、という活動です。

 とりあえず、1学期読んだ教科書のページをALTがゆっくりと音読。生徒はそれを聞きながら(もちろん教科書を見ずに)ノートに英文を再現していきます。苦手な子も、聞き取れた単語だけでいいから書き取るように促します。

 今回は「スペルはあまり気にしなくていいよ」とやってみましたが、ライティング活動として位置づけるなら、もっとスペルにこだわるべきなのでしょう。既習の教科書の英文でしたから負荷も低いでしょうし。(ちなみに教科書を使うと答え合わせも簡単でいいですね)

 またリスニングの活動として位置づけるなら、当然未習の英文を使用するべきでしょうし、もっと速く読んだり、スペルにこだわらない指導も可能でしょう。もっとも私の場合、次々と英文が読まれていってしまう状況で、生徒たちに「速く英語を書くこと」を意識づけたい、という意図もあります。みんな、読むのも書くのも遅い(遅すぎる)んだもの。

 最近はゲーム性もあまり気にせずに、こういうシンプルなトレーニング風の活動を好んで取り入れています。生徒も「語学をやっている」という感覚が高まってきているように感じます。結果、「書けるようになった」という実感が生まれれば一番よいのですが。