キキトリン(ダブルス)

  さて、教師が読んだ英語をひたすら全文書き取る「キキトリン」をさらに発展させて、ペアでこの活動をできないかと試してみたのがこの「キキトリン・ダブルス」です。これまでの「聞く」「書く」に加えて、「読む」という要素が加わり、よりレベルの高い活動になります。

 とはいえ、ペアの片方は教科書を読み、もう片方がそれを書き取るというシンプルな活動。読み手は何度でも読み直してOKで、聞かれればスペルも教えてよいことになっています。もちろん書き手がスペルを知っていて、何度も聞き直さなければ、より早く終わるというわけです。だから一応タイムレースということで、スピードを競わせています。終わったペアは"Finished!と叫び、教師がタイムを伝えています。

 約束として、読み手は書き手の書いているのを見てはいけないことにしています。だからスペルミスがあっても、そのときは指摘できません。自分でスペルを考えながら書くことに重きを置いているからです。もちろんあとでチェックするようにしています。

 そのかわり生徒たちには活動中、英語でなら何を聞いても構いません。例えば、

・How do you spell 〜?
・Once more please!
・Next!
・More slowly, please!

などの表現を使えば、何度聞いてもOK。そう、これは話す活動でもあるのです。(まぁ、それはどの活動でも言えることだけど)

 パートナーのレベルに合わせて、文を一気に読み上げたり、フレーズごとに区切って読んだり、生徒たちは勝手に工夫を始めます。書き手が自分の書いている単語をつぶやくことで、読み手がよいタイミングで次の英文を読み始めたりするペアもありました。

 2年生で初めて実施してみたところ、速いペアで3分40秒くらいで終了。学校図書TOTALのLesson 8C(64 words)だったので、結構難しいと思ったのですが、だいたいのペアが5分〜6分で完了していました。1回目としては御の字かな。