Hey Jude / The Beatles

 3年生最後の曲はビートルズ

 3年前、ビートルズで始まりましたからね。終わりもビートルズにしようとは決めてました。ただ、"Long and winding road"にしようか、この曲にしようか迷ってました。で、選んだのが"Hey Jude"

 入試シーズンで、泣き笑いのある毎日。「がんばれ」「くじけるな」という思い(願い)を込めて、この曲にしたのです。両親の離婚に落ち込むJulian lennonを励ますために、Paulがラブソング仕立てで書いたこの曲に、生徒たちはどんな思いを重ねるでしょうか。

Take a sad song and make it better

 って、いいフレーズだなぁ。なんか"Bad Day"も思い出しちゃいます。

 ちょうど教科書で扱っていた映画"October Sky"でも、夢と現実に悩む青年に"Don't give up on your dream"なんてセリフを先生が投げかけていたりするのですが、映画の流れからするとこの言葉が結構重い。みんなで意味を考えながら、思わず夢について語る。

 でも、進路指導をしていて感じるのは「あきらめること」と「あきらめないこと」の両方を教えなければならない辛さです。目標に向かってがんばるようにお尻を叩いて走らせつつも、様々な事情から時には現実を見つめさせることもさせないといけない。「がんばれ、夢は叶う」とただ闇雲に走らせるのは、ちょっと無責任だと感じているのです。

 で、私なりの提案は「夢をたくさん持つこと」です。

 夢がいくつもあれば、叶う確率が高くなるじゃないですか。なにも「あれもこれもいいなぁ」と欲張りになれ、ということではなく、「サッカー選手」が夢ならその周りにもある様々な関連するお仕事にも興味を持って欲しいなぁということです。「サッカー関係」のお仕事だって、いっぱいあるじゃないですか。

 先日講演会に来たKotist(琴奏者)の方も、そんなお話をしてくれてましたね。っていうか、夢って何も職業だけじゃなくていいはず。「世界一周したい」でも「ケーキ食べ放題で、全種類食べ尽くしたい」でも「一人でカラオケ行ってみたい」でも、いいじゃないですか。(笑)

 こんなこと、いろいろ考えてしまうのは、そういうことを今のうちに伝えたいなぁと思うから。別れの時が近いから、なんだろうなぁ。