SETC&ASTEK4月のご報告

 すっかり春らしい天気が続いてます。午後6時でも空が明るくて、サークル会場でのあいさつも「こんにちは」にすべきか迷ったくらい。

 さて、今月は私が話題作りを担当しました。「発表」というより、純粋に話題作り。私自身が落ち着いてそのテーマについて考えたり、整理したりする時間が欲しかったので、本当に自分のためのような企画でした。

 話題は3つ。

 1つめは音声CDの活用法。生徒に教科書CDを持たせたとしたら、どんな家庭学習+授業内の活動を仕組むべきか。ぼくの頭の中には「教科書音読シート」みたいなイメージがあって、複数のタスクを用意しておかないと、様々な到達度の生徒に対応できないなぁと思うのです。なにより、自分が飽きちゃうだろうし。で、単純なリピートから、シャドーイング、穴埋めディクテーション、キキトリン、同時通訳など、本当に音読シートと連動したタスクを想定しています。ただし、その場合でもあくまで目的は「正確な発音」の定着で、すべての生徒にBレベルの発音を!が合い言葉です。

 これまでいつも自分が一番苦手としている指導分野を毎年のテーマに設定してきましたけど、今年は「発音指導」なのかもしれません。気分的に。

 2つめの話題は、3年生からバックワードデザインによる4技能Can-Doリストの作成です。「聞く」「話す」とかの技能について、「どんなことを」「どれくらい」できるようにさせたいと思っているのか、3年生卒業時、2年生修了時と時間を逆行して考えていくシートを作り、みんなで考えてみました。

 例えば「話す」だとすると、

3年生卒業時 相手に質問を交えながら、1つのテーマについて2分以上話せる
2年生修了時 相手の質問に+1センテンス加えて応えることができる
1年生修了時 相手の質問に適切に応えることができる

なんて目標をを仮に設定してみます。今回は「これができればB」レベルを想定して考えてみました。(Aレベルはもっと高い基準なわけです)

 で、そのゴールにたどり着くために、そんな活動を仕組めばいいか、考えてみました。

3年生卒業時 相手に質問を交えながら、1つのテーマについて2分以上話せる
 ↑ [ALTとの会話活動] [Movie Telling] [即興ロールプレイ]
2年生修了時 相手の質問に+1センテンス加えて応えることができる
 ↑ [Project"I"] [2S3Q] [ロールプレイ]
1年生修了時 相手の質問に適切に応えることができる
 ↑ [クイックレスポンス] [2S1Q]

 これまでに自分がやってきた「会話活動」を、こんな風に段階的に設定することができました。これを学期ごとなどに考えていけるようになれば、年間指導計画と両輪となって、授業を進めていくことができると思います。まだまだ埋まってない項目があるので、あとで時間をかけて考えてみます。

 3つめは「1年生最初の10時間で何をするか」。これについては、時間がなくて話し合えませんでした。せっかくなので、明日からの10時間、少しずつビデオに記録していこうと思います。そこから何が見えるのか。そしてそれが、1年後、3年後にどうつながるのか。自分でも興味があります。

 次回は5月16日(土)の予定。詳しい内容が決まりましたら、改めてお知らせいたします。