5歳児に敬語で応対するダイソー店員

 怒濤のアクセスラッシュも一段落。昨日も700アクセスですよ。やっと、いつも通りのペースに戻ってきました。iPhone関係者より英語教育関係のアクセスがメインになってきましたね。

 とはいえ、まだまだ夏休みモードなので、英語教育のお話でないのはご容赦を。まぁ、一応「ことば」のお話。

 先日、大掃除関係の買い出しで行った近くのダイソーにて。レジで4〜5歳の男の子がぼくの前に並んでて、その子の番が来ると、握りしめたお菓子(200円分)を差し出しながら、「くださいな!」と一声。懐かしいなぁ。駄菓子屋さんなんかでよく言ったなぁ。そういう言葉、この子知ってるんだぁ。なんて感心していると、女子高校生っぽいバイト店員は男の子の顔も見ずに、「2点で、210円になります」と機械的な対応。しかも、おつりを握り損ねて落とすと「大変失礼いたしました」と冷静に謝罪。いや、丁寧は丁寧なんだけどさ、相手は5歳の男の子だよ! すげー違和感。

 接客マニュアル化が進んで、どこのお店に行っても(それなりに)丁寧な対応をしてもらえる日本の商業文化ですけど、なんか寂しくないか。そこで「210円だよ」なんて、お姉さんに優しく声をかけられたら、男の子だってうれしいだろうに。(もはや、男の子の方も、そういうやりとりを期待していないのかもしれませんが…)

 よく授業でもお話しますけど、「いらっしゃいませ」に対応する英語ってないよなぁと思います。海外では普通に"Hello"って出迎えられるし、"Hello"って言われると自然に"Hello"って応えちゃうから、自動的に双方向になりやすいけど、「いらっしゃいませ」にはどうにも応えられない。(生徒は必ず「いらっしゃいました!」ってボケるけど)

 なじみの店であれば、「どーもー」って言いながら(まるで暖簾をくぐるような気分で)入れるけど、さすがにコンビニで「どーもー」はあり得ない。まぁ、店主(店員)と知り合いかどうか、というのが一つの規準かな。でも海外だったら、初めて入ったお店でも"Hello"だよなぁ。

 で、「くださいな!」に戻るけど、小さい頃の駄菓子屋はそもそも、そう呼ばないと店員(というかおばちゃん)が店先に出てきてくれなかったわけで、場合によっては不機嫌そうに出てくることだってある。現代のビジネスモデルから言えば、到底ありえない対応なんだろうけど、別にいやな気分にはならなかった。(そんな商売してたから駄菓子屋がつぶれていったんだ、というロジックも当てはまらないだろう)

 そんな、最近の日本の行き過ぎた「顧客至上主義」ってどうよ、って話を、ランチを食べに行ったカフェのマスターとしばし語る。コンビニのレジでレシートを入れる箱を置くようになったのだってそう。顧客を甘やかし過ぎてないか? モンスターペイシェントとかモンスターペアレントなんてのは、その延長線上にあるだけなんじゃないの、とも思います。そして、「ソーシャルスキル」も「ことばへの気づき」も大切だなぁと思うんですけど、その前に学校だけじゃなく、日本人はもう一度自分たちの言語環境を見つめ直す必要があると思います。

 「やっぱりチェーン店ってイヤだよねぇ」とか「住宅街にあるカフェが好きなんだよ」とか「マスターと世間話ができるお店がいいね」なんて世間話をしてたらすっかり夕方になってしまった。帰って大掃除の続きをしなくては。

 あ、全然関係ないけど、大掃除のBGMにロックをかけると仕事が進むというハックを発見。ぼくだけか? しかもできればメロディアスな王道ロックがいいです。昨日のAEROSMITHも今日のBON JOVIも非常によいです。さ、もうひとがんばり。

#本日のBGM:Keep The Faith(Bon Jovi