冷たい雨

 朝から冷たい雨。すっかり冬の趣。

 2年生は、「名詞句」の続き。そのまま動名詞を導入し、同じく四角化で視覚化。そのあとは教科書本文で四角化。このあと、2年生にとっては初めての「教科書音読シート」を配布。とはいえ目的は音読ではなく読解。今までとちょっと違うのは、動名詞を含む名詞句の日本語訳を、あえて空欄にしたこと。さっきの四角と合わせながらここの訳を考えることを、内容理解のポイントに設定してみました。だからこのレッスンでは、あえてピクチャーカードやCDを使わず、あくまでリーディング(読解)の素材として教科書を使います。(まとめの段階で使うかもしれません)

 地域の某学習塾ではまだ「塾長がひたすら日本語を読み上げ、それを教科書の英文の行間に書き写す」という苦行が続けられているみたいですけど、2年生のこの時期になると、接続詞や長い名詞句の登場で、必ずしも英文と日本文の位置関係が一致しなくなってきます。「この部分はどういう意味だろう?」とその英文の真上を見ても、まったく関係ない部分の訳文が書いてあることもあるわけです。

 私が担当する生徒たちには「とりあえず教科書には写さないで。塾で教科書コピーしてもらって、そっちにやりな。教材費払ってるんだから、コピーくらいやってくれるよ」と言ってあるので、生徒もとりあえず教科書には書かなくなりました。毎年うちの生徒がそう主張するので、すっかり某学習塾ではぼくの名前を覚えられてしまったようです。まぁ、煙たがられてるでしょうけど。

 まぁ、ぼくも長いこと塾講師をやってましたので、なんとなくは想像つきますけど、こうなると塾の授業参観もしてみたいな。もう少し適切な指導をしてくれている塾もたくさんあることは知っていますが。

 クラスでは合唱コンクールに向けて、合唱曲「フェニックス」の歌詞を深める話し合い。とりあえず、同じイメージを持って歌って欲しいですから。1年生はそれほど深い歌詞を歌うわけではないけど、そういう読み込み方を、今の内から教えておきたかった、というのもあります。こだわったのは、このフェニックスを見つめる視点。誰がその姿を見送り、讃えているのか。時代は? 理由は? 立場は? 地域は? いろいろ考えられたと思います。

 最後にひとつの例として(もしくはイメージを共有するために)、DVDを視聴。少し背伸びをして、手塚治虫の「火の鳥・黎明編」。

火の鳥 黎明編・前編 [DVD]

火の鳥 黎明編・前編 [DVD]

 こうやって第1話を見せてしまうと、せっかくなのでせめて黎明編くらい全部見せてあげたくもなりますが、さすがにそんな時間もなく。あとは練習をするのみ。ラストスパートです。

 全然関係ないけど、書き忘れそうなので最後にメモメモ。新しいGet a MacキャンペーンのCMがおもしろそうな件。最近は憎さ余ってちょっとWindowsを宣伝しすぎてる気もしますが。そして約束はまた、破られる。

 あ、「とくダネ!」の「(結果として)ネガティブキャンペーン」もある意味笑えましたけど。