まだまだ続きます、前期の授業。
英語教育学基礎論は今日がラストで、最後は音韻論関係を読んでたんですけど、今日話題になったのが、Ontogeny Phylogeny Modelのお話の中で、多くの言語で語末の子音が無声化することについて。確かに英単語も日本語になると、
bag → バック bed → ベット
って無声化(まぁ、日本語の場合母音もすぐ後ろにセットになってるから「濁音が清音になる」と言った方が適切?)しちゃうよね。「エコバック」なんて誤植はたくさん見かけます。でもこれって小さな「っ」(促音)のあとでだけよく起こるのだとすると、日本語話者特有の特殊なケースなのかな。あ、ちなみに読んでたのはこの本ね。
Second Language Acquisition: An Introductory Course
- 作者: Susan M. Gass,Larry Selinker
- 出版社/メーカー: Routledge
- 発売日: 2008/03/31
- メディア: ペーパーバック
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なお、「ビック(Bic)カメラ」を「ビッグ(Big)カメラ」とする誤用が多くみられる。この綴りに関して、会社の公式発表では『「ビック(bic)」とは英語の方言で「(外見だけでなく中身も)大きい」の意である(元はbig)。創業者の新井隆司が、バリ島を訪れた際に現地の子供たちが使っていた「ビック、ビック」という言葉に、「偉大な」という意味があると聞いて社名に使った』とされている。
のだそうです。トリビア。
どうも日本語では「っ」のあとに濁音が来ることがないみたい。
「ゆっくり」「どっきり」「あっさり」「もっと」「きっと」
ホントだ…。
だから、それにならってすでに一般的になっている英単語はカタカナ語化される時に「ベット」なんて発音も紛れてきちゃったんでしょうね。でも「エッグ」とか「ドッグ」とかは大丈夫なんだからなぁ(「ドック」はちょっと怪しいけど)。馴染みのある語ほど、いい加減に発音されている傾向があるかな?
ということは、今後モノが一般的になってくると、iPodも「アイポット」なんて呼ばれるようになっちゃうのかな? あ、でも「i-Pot(アイポット)」って商品というかサービスはもうあるからなぁ(笑)
そんなわけで、この授業はもう終わっちゃいましたけど、まだレポートもあるので、この辺の話をもう少し調べてまとめてみようかと思います。お詳しい方、いい文献とかあったら、情報くださいな。
ついに「発音」ってタグ作ってしまった…。っていうか、「なんで今までなかったんだよ!」というお叱りが飛んできそうですが、まぁこれも大学院に入ったからこその成長と言うことでどうかお許しを。(←誰に許しを乞うてるんだろう?(笑))