be動詞と一般動詞を区別する

 さて、ここ一週間くらいドタバタしてたので、ブログに書きたかったけど書けてなかったことがいっぱい。久しぶりに更新ラッシュとなるかな。とりあえず、古い話題から。

 先日のSETC&ASTEKで取り上げましたが、中学1年生のこの時期は、「be動詞と一般動詞を区別すること」の定着が大きな課題ですね。でも、中3になっても"I am play soccer."はよく見かけます。だから3単現のsと同様に、すぐに身につくものではないので長い目で見ていくことも大切ですが、やはりどこかで集中的にトレーニングをするべき課題だとも思います。

 私がこの時期にいつもやっていたものをご紹介します。

(1)クイックレスポンス(詳細はこちら

 まずは単純に2種類の疑問文の存在を理解してもらって、答え方を機械的にマスターします。この活動は主語を代名詞に置き換えるトレーニングにもなるので、1年生の早めの段階からやっています。

(2)答えを言ってはいけないWho am I?(詳細はこちら

 今度は質問をする側にまわり、be動詞と一般動詞では「訊けること」の中身が異なることを体感してもらいます。なので、生徒の質問形式が間違っていれば丁寧に直して言い直させます。これも毎回の授業で継続的にしていくことで、いつも「どっちの動詞を使うべきか」を考えさせることができると思います。(1)の例文もうまく活用するように促します。

 基本的にはこの2つを手を変え品を変え繰り返していきます。サークルでもこの2つをご紹介したのですが、課題は(1)から(2)の間をつなぐような活動の設定。ちょっとハードルが高いかも、という指摘ももらいました。自分としては、(1)で2種類の英文を何度も読むことで、それなりのインプットになるのではないかと期待しているのですが、もう少し明示的に違いを体感させ、練習させた方がいいかなぁとも思います。

 書く方で言えば、2種類の「24マス☆ライティング」(詳細はこちら)を対比的にやらせてみる、なんていうのも効果があるんじゃないかと思います。

 さて、2学期の期末テストあたりで、区別がちゃんとできているかを診るために、ライティングの課題を考えるのですが、「be動詞と一般動詞、両方を使って英文を書くこと」なんて書いちゃうのもなんか野暮なんで、いつも作問に悩んでいました。で、少し前に考えたのがこんな問題。

 いかがでしょう? お気づきの通り、左の「ネット情報」は主にbe動詞を使って書くべき内容、右の「ALT情報」は一般動詞で表現する内容となっています。これなら、少しは自然に両方の文を引き出せるんじゃないかな、と思います。もちろん、授業でこういう練習を繰り返しやっておかないと、テストで生徒がその違いに気づいてくれない恐れもありますので注意が必要です。

 ここらへんはずっと悩んでるところでもあるので、他にもいい方法や活動があったらぜひ教えて下さいね。