免許更新テスト→ELEC同友会

 記憶が薄れないうちに書いておこう。この間の日曜には教員免許更新講習の修了認定試験とELEC同友会の研究大会。

 試験は大正大学(@板橋)にて。論述形式でした。なんとかこれで全部終了かな。あとは(合格していれば)1ヶ月以内に「修了証」が届くので、それと必要書類を教育委員会に出せば手続きも完了。8月中旬に突然スタートした私の免許更新でしたが、なんとか無事に終わりそうです。あーあ、どうせ来年には専修免許の申請でまた細々と同じような作業をするというのに不毛だなぁ。基本的に教員の無駄な作業を少しでも減らしてあげよう、というご配慮がお上にはないようです。残念。

 懐かしの千石自慢ラーメンにてお昼を食べて、一路茗荷谷へ。拓殖大学でおこなわれていたELEC同友会の研究大会に参加。午前中の講演とかは聞けなくて残念でした。卯城先生のお話って、何度もチャンスがあったのにまだ直接聞けてないんだよなぁ。

 で、最初に顔を出したのは語彙指導研究部会。

 いつものようにファイリングされた豪華な資料をいただく。これだけでも、特に現場の教員にはありがたいお土産になるでしょう。途中からでしたが、3つほど実際にアクティビティを体験。今年は「音読」と連動しておこなえる活動のご紹介でした。個人的には「音読ビンゴ」が、通常の授業の流れに自然に組み込みやすく、教科書に登場する語彙に再度フォーカスできるので気に入りました。「足し算音読」や「引き算音読」は、素材と生徒の発達段階によって「微調整」が必要で、そこを見極める教師のセンスが問われているように感じました。

 リーディング研究部会を覗いたあと、お目当てのライティング研究部会へ。

 6月に、部会に参加させていただいていたので、すごく親近感を持って発表を聞かせていただきました。自然な日本語(J1)から英語にしやすい日本語(J2)に変換するためのストラテジーを紹介。ヒントやJ2を与えながら生徒を英語表現に適切に導くことも大切ですが、部会で参加者が変換パターンを検討したように、生徒自身に日本語と英語を比較させながらパターンを見つけ出させていく過程も面白いだろうなぁ、とか考えつつ、でもそういうのはグラマー授業の守備範囲か、なんて考え直す。教科再編で、そういう風になんとなく棲み分けしてきたスキマな技術を学ぶ時間がなくなってしまったら残念。でもそれは現場の教師の匙加減次第か。

 中学生レベルの場合、J1→J2の過程をもっとしっかりと教えるべきだと思うし、そう考えると、「和文英訳」なんてものを、もう少し取り入れてもいいのかも、と思いました。日英の対比、という意味でも。

 そのあとはビデオによる授業研究会。

 授業後の質疑やご指導を聞いてて思ったんだけど、ELECってせっかくいろんな専門部会があるんだから、各部会の代表者を登壇させて、「音声指導研究部会としては、あの場面でああ指導したのは…」なんて意見を戦わせても面白いのに。「いや、リーディング部会としては、あれは意味があって」とか喧々諤々やってさ。結局、そういう専門的な意見の総和として、今日のその授業ではどのくらいのところに落としどころを見つけるべきなのか、そのバランスを探る、という研究協議。別室でいいからやってくれたら、ぼくはそっちの方が見てみたいな。今、一番興味があるのが「バランス」だから。

 半日でしたが、なかなか学びと気づきの多い研究会でした。また部会にも顔を出してみたいなぁ。

 さて、ELEC同友会の会員になって数年経つのですが、今年も受付で「会員の方ですか?」とは聞いてもらえず、小さく凹む。例に漏れず「学生さんですか?」と訊かれましたが、今年・来年に限ってはまぁ間違ってないので、強く否定もできず…(笑)

 来年はスーツ着て行こうっと。