埼葛授業研修会10(ご報告)

 更新が滞ってましたね。なんだかんだとやるべきことが山積みで、今週・来週はかなりいっぱいいっぱいです。ふぅ。

 今日は少し前にご案内した埼葛授業研でした。授業を終えて一路三郷へ。ところが外環が予想外の大渋滞。お昼ご飯も食べずに駆けつけたけど、授業開始に遅れること10分。なんとか会場に着きました。

 ウォーミングアップの会話活動とインプット活動は見られませんでしたので、教科書の音読練習から。複数のタスクを用意して、JTEやALTにチェックしてもらうために行ったり来たり。生徒も飽きずに何度も教科書本文を読んでました。そして後半は教科書の表現を使った活動へ。

 研究協議にて、授業者の先生が「大変だったけどこの研究授業を受けてよかった」と繰り返していたのが印象的でした。これでいいのかと悩みながらやっていた授業を、この機会に見つめ直して、いろんな人と相談しながら大きく変えていくことができたそうです。やっぱり「人に授業を見てもらう」のが、何よりの研修ですね。

 そのあとはワークショップ形式で、グループごとに「教科書リーディングの工夫」と「教科書を用いた表現活動」についての話し合いと教材作り。授業者がやっていたように「全然読めない生徒」も「もう覚えちゃってる生徒」も一生懸命取り組める異なるレベルのタスクを用意することが大切ですね。今日は資料をお持ちしませんでしたが「教科書音読シート」などもオススメです。でも似たような活動をされている先生方が増えてきたようですね。いただいた資料にもいろんなバリエーションがありました。

→「教科書音読シート」のご紹介

 「教科書を用いた表現活動」では、やはり教科書の絵を用いたリプロダクションが人気。とはいえ、やはりグループ協議でも「生徒がどんな英語を発話してるかモニタリングできない」という悩みが出てきました。先日の「ICレコーダーで録音」という話もご紹介しておきましたが、あとは毎回は無理でもレッスンごとにテストしてあげるようなチェック機会の意図的な設定が大切でしょうね。私が持参した資料はちょうど最近PDFをアップし直したばかりの「教科書を言おう!」というプリント。

→「教科書を言おう!」のご紹介

 指導者は昨年に続きA野先生。

 ユーモアを交えながら、問いかけながら進めるスタイルはまさに「授業」そのもの。A野ワールドです。

 印象的だったのは「教師の評価(フィードバック)の機会が少ない」という指摘。やりっ放しにせず、フィードバックを与えて、もう一度やらせる機会を設定すべきだ、という言葉が沁みました。「無駄話を減らせば1分の活動くらいもう一回できる」って、うう、耳が痛い(笑)

 ご指導の合間に話していた何気ない「四方山話」が、最後には講評のキモとなって結びつくという話の展開が素敵。相変わらず、綺麗にまとめます。というか、指導講評の最中に「伏線」を張る指導主事なんて、初めて見ました。ホント、お話を聞く度にいろいろ勉強になります(←どこに感心してんだ、と怒られそう)

 毎年思いますが、参観者がもっと増えればなぁと願っています。9・10月は行事で忙しいし、11月は各校の研究発表会ラッシュ。埼葛授業研はどうしても忙しいこの時期になっちゃったりするんですが、あえて地区ごとの輪番制とかにしないで、事務局でねらいをもって授業者や指導者を呼んで開催している、今時珍しい授業研究会です。ぜひ、来年はさらに多くの人に集まってもらえるといいなぁと思います。

 授業者ならびに事務局のみなさま、お疲れさまでした。