大阪Ellisの旅(2)

 2日目(16日)はまず梅田へ。

 集合まで少し時間があったので、近くのカフェでまったり。「メイプルロイヤルミルクティー」を頼んだのに、飲んでみたら(そしてレシートを見てみたら)「メイプルラテ」だった。最近、こうやって注文を間違えられることが多い。

 この間は別のカフェで(そんなメニュー存在しないのに)勘違いして「紅茶ティーラテ」って頼んだら、奇跡的に「ほうじ茶ティーラテ」が出てきた。「そんな商品ありません」とは言われないで済んだけど、違う商品が出てきても文句も言えず。いや、その時はコーヒーじゃなかったから問題なく飲んだんだけど、今回は一口飲んでギブアップ。「間違ってます!」って言うにも勇気の要る草食なぼくですが、さすがに交換してもらいました。

 12:30に3人の若者と合流。

 それにしても、待ち合わせ場所が「ヨドバシカメラMac売場」ってどんなイジメだ? 早く行ったら何か買ってしまうではないか。ただでさえ、Twitter上では「Air11! Air11!」とか煽ってる人がいるというのに。ということで、時間ギリギリで行ってみました。それでもAppleTVを手に取ってしまい、危ないところでした。

 さて、お昼からは包みハンバーグを食べて、秘密会議。

 いや、先日のブログで書いた「みんなで一斉に同じテーマでブログを更新してみよう企画」の打合せをしました。アイディアをたくさんいただきましたよ。とりあえず一回やってみよう、ということで近日中に詳細をお知らせしますので、よかったらご参加ください。

 その後電車に乗って関西大学へ。

 昨夏に来た時も感じたけど、本当に綺麗なキャンパスで羨ましい限りです。こういうのを見ちゃうと、「私学が高い」のは仕方がないだろう、なんて思ってしまいます。いや、国立がボロいだけなのか?

 会場には、大阪にも関わらず知ってる人が結構いてびっくり。Twitter英語教育クラスタのみなさまや、昨年1回だけお会いしたK大のHさんにもお声をかけていただきました。世界が(いい意味で)狭くなってきたなぁ。 

 さて、Rod Ellisの講演は2コマでした。

 1コマ目は、The definition and measurement of ‘second language acquisition’ということで、理論的なお話が中心。面白かったのは「くつひもの結び方」をexplicitに、しかもverbalに教えることは可能か?という話。「いや、子どもに教えるときは、それなりに言語化してるじゃん」というフロアの声に、「じゃ、言葉だけで説明してみ」と無茶ぶりするEllis氏。思わず、ラーメンズの第17回公演"TOWER"でやってた「あやとりのやり方を言語だけで説明する」コントを思い出して一人でくすり。

ラーメンズ第17回公演『TOWER』 [DVD]

ラーメンズ第17回公演『TOWER』 [DVD]

 2コマ目はThe significance of the implicit vs. explicit distinction for language pedagogyというWorkshopでした。お話しながら、フロアに質問を投げて、ペアで話し合わせながら進めるという流れ。進め方の問題もあるけど、こちらの方が実際の指導場面や手法を思い浮かべながら聞けたので、個人的にすごく面白かった。

 また、緑本なんかを読んでいると、本の性格上、いろんな意見をまんべんなく紹介しているので、「どっちも一長一短だよね」ってまとめられてることが多いような気がするけど、今回はEllis自身の理論だとか、好みだとか、意見だとかが聞けたのも収穫。緑本読む際に、参考になると思います。

The Study of Second Language Acquisition (Oxford Applied Linguistics)

The Study of Second Language Acquisition (Oxford Applied Linguistics)

 それにしてもわかりやすい英語で、フロアとやりとりをしながらシンプルに話すEllisの姿を見て、「よい教師」の「よい授業」には、implicitとかexplicitとかを超えた魅力があるな、と感じました。靜先生がよく使う「教師としての圧力」っていうのかな。いずれにしても、直接お話が聞けて、よかったです。

 講演後は、そのまま電車に乗って新大阪へ。終電になる前に、新幹線に飛び乗って帰ってくることができました。一緒に帰ってくる人がいたおかげで、東京までおしゃべりしてたらあっという間でした。感謝感謝。そしてわざわざ新大阪まで案内して、お見送りをしてくれたHさんも、本当にありがとうございました。

  2日間の大阪Ellisの旅。結構無茶な日程でしたけど、いろんな人たちのおかげでとても楽しい旅になりました。本当にありがとうございました。