副教材を教科書音声CDだけにする

 少し前のポストで、新しい教科書への移行により「副教材の選び方も大きく変わってくるでしょう」と書きました。新教科書には、本文だけでなく、リスニング問題や、ちょっとしたパタンプラクティス用のイラストなどの「おまけ」が充実する傾向があるからです。

 自分のブログを「副教材」で検索してみたら、これまでにもいろいろ書いてました。ペンマンシップやワークブック、リスニングテストに単元テストなど、様々な副教材を買わせてきましたけど、CDなどの音声素材を持たせたい、というのが個人的にはずっと希望してきて、そして実現しなかったことでした。

 でも、今回はちょっとチャンスかも。思い切って、教科書音声CDを買わせてみようかな。

 しかし、もしワークブックなどを一切買わずにCDだけを買わせたとしても、2,500円くらいするんです。うーん、微妙だなぁ。4月に各教科の教材費をまとめますけど、この値段が理解を得られるかどうか。まぁ、技術家庭科なんかは実習費や材料費なんかが結構かかるから、英語科も「技能教科」ということで、なんとかなるかな、

 2,500円のCDというのは、こういう一括購入ではなく、個人での購入を想定した価格なのでしょう。新教科書になるにあたり少しでも価格を下げてもらえると、一括購入が現実的になるんですが、どうでしょうね。教科書会社さんにがんばってもらいたいところです。

 もちろん、金額がいくらであろうと、それだけ使いこなすような授業設計ができるなら問題はないと思います。ただ途中から使わなくなっちゃったりしたら意味が無い。こっちも覚悟を決めて、音声指導を年間の指導計画に大きく位置付けて、「家でCDを聞かないとならない」環境を作っていくことが大切です。授業で「ぐるぐる」を何度もやって、当然成績にもばっちり反映させることが肝要です。

 金額と同時に気になるのは、CDを再生できるプレーヤーが各家庭にあるのか、ということ。公立学校なので、いろいろな家庭があります。CDは一括で全員に買わせたものの、家で再生できない子がいたのではまずい。音楽やアプリケーションのダウンロード販売が増えてきている時代なので、経済的な理由とは別に「家でCD再生できない子」が今後出てくる可能性もあります。(まぁ、それならまだ対応はできますけど)

 本当は4月のあたまにアンケートをとって、各家庭のCD再生環境を把握してから教材を決めたいんだけど、それだと予算計上にたぶん間に合わない。悩ましいところです。

 もうすでに、教科書の音声CDを全員に買わせて、日常的に家庭学習で活用させている、公立中学校の先生っていらっしゃるんでしょうか? もしいらっしゃれば、ぜひお話を伺ってみたいです。

 2,500円もかかるなら、ICレコーダーを買わせて1人1つずつ持たせちゃう、っていう選択肢もあります。今なら3,000円くらいで買えるし、3年間使わせるなら、こっちの方がはるかに安い。こちらも(失くしたり、盗まれたり)と配慮が必要になりますが、可能であれば導入したいところです。

OLYMPUS ICレコーダー Voice-Trek モカブラウン VN6200

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 今のところ教科書音声CDを販売しているのは教科書会社だと思います。副教材会社は(教科書内のタスク充実に伴い)来年度以降売上が落ちるかもしれないから、音声CD的副教材の開発にも力を入れてくれると、こちらとしては選択肢も増えるし、価格も少し下がる可能性が出てくるから、すごく嬉しいんですけど。どうでしょ、検討してみてください。>副教材会社様

 あるいは、別の手もあります。

 教科書本文の音声CDだと著作権の関係で結局値段が高くなる、というのであれば、別の「CD付き教科書的読み物&リスニング教材」を作ってくれないかな。そしたら教科書は「読解教材」と割りきって使うようにして、音声指導はその副教材をメインにするようにするんだけど。CD付きで1,000円くらいで販売してくれたら、迷わず一括購入しますよ!