近日発刊!

 ドキドキしています。

 本当に幸運なことに、1冊の本を創りあげる過程に、立ち会うことができました。

 来週ひつじ書房より刊行予定の『成長する英語教師をめざしてー新人教師・学生時代に読んでおきたい教師の語り』という書籍に、柳瀬陽介先生組田幸一郎先生とともに編著者として関わらせていただきました。

成長する英語教師をめざして―新人教師・学生時代に読んでおきたい教師の語り

成長する英語教師をめざして―新人教師・学生時代に読んでおきたい教師の語り

 書籍の中でも述べていますが、そもそも私がこの本をお二方と一緒に創ることになったのは、このブログのおかげです。英語教育について、市井の英語教師の立場で発信し続けていたら、同じように発信している人たちと出会うことができました。「書くこと」が私を成長させてくれて、「発信すること」が多くの出会いを連れてきてくれました。この書籍は、そんな喜びや学びをさらに多くの方々にも味わってもらって、「発信すること」が生み出す正の連鎖を広げることを願って、編まれています。

 この書籍では、様々な環境、ステージにいる24人の英語教師の方々に、教師のリアルな言葉を綴ってもらいました。

 教師志望の学生、初任者、中堅、ベテランの先生方。小学校、中学校、高校、大学といろいろな環境で教える方々。例えば「高校」と一口に言っても、私立の進学校から公立の困難高まで環境は(そしてお仕事も)様々です。本当にできるだけ、いろいろな環境で教えている(教えていた)方々の声を集めたつもりです。

 これまであまり語られることのなかった授業や実践の裏側にある教師の想い。教師としての成長のそれぞれの段階で向きあう迷いや悩み。様々な研究会やワークショップに顔を出すたびに、テクニックやアイディアだけじゃなく、シェアするべきことがたくさんあると感じていました。

 今回の書籍は、「新人教師・学生時代に読んでおきたい教師の語り」という副題がついていますが、「成長する英語教師」のどのステージにいる方々にも、読んでいただいて「気づき」や「学び」のあるものになっていると思います。目の前のことに追われがちな毎日ですが、少しだけ俯瞰的に自分の位置を確認しながら、自分の英語教師としてのキャリアを見つめ直すきっかけにしていただければと思っています。

 まだ完成した現物は手元に来てないんですけど、今週末に山形で行われる全国英語教育学会(JASELE2011)にて、ひつじ書房さんのブースで一足先にお目見えするそうです。私も山形に参りますので、今からとても楽しみにしています。もし今週末山形にいらっしゃる方は、ぜひお手に取ってみてください。

 それにしても、雑誌に記事を載せていただいた時もドキドキしてましたが、今回はさらにドキドキですね。ぜひこの本を読んだ感想などを(たとえそれがどんなご意見だとしても)それぞれの場所で発信してくださると、この本を世に送り出した意味が深まるなぁと思っています。

 なお、この書籍の発刊を期に、ネット上での私の本名の扱いについてのポリシーを少しだけ変更します。前にも書いたように「私の本名=anfieldroad」が知られることをあまり望んではいないので、これまでもいろいろな方にご配慮もいただいてきたのですが、最近は自分でも本名の出ている雑誌記事にこのブログのURLを載せたりしてますので、少しだけ緩和する形です。今後(ご存じの方は)私の本名からこのブログへのリンクを貼っていただいても差し支えはありません。

 ただ、あまり明示的に「anfieldroadってコイツなんだぜ」って書かれると、中学生が検索で簡単にこのブログに辿り着くようになっちゃうので、そのへんはimplicitにお願いしますね(笑)