「何かと何かをつなぐもの」「あいだにあるもの」

 いろんなことがあった2011年ですけど、残り一週間ちょっとになっちゃいましたね。あっという間。Googleの2011年振り返りムービーがかっこよかったので、ご紹介。

 Googleは(YouTubeを含めて)こうやって歴史の一秒一秒を記録していることを伝えたいんだろうけど、そこにさらに(まぁ「Facebook革命」とも呼ばれていたけど)自分たちも負けじと一緒に歴史を動かしているんだという自負が、最後の"we made it"に垣間見られます。

 こうしてみると、2011年の10大ニュースみたいなものは、もはや「テレビ」というメディアを経由せずに語れてしまう、というかそもそも「その外側にある」ように感じられます。少し前からたまたまあまりテレビを見なくなってはいたのですが、、今年の2月に「外国語が出来たら日本のテレビでニュースなんて見なくなる?」という記事あたりで漠然と感じていたことが、3月の震災で顕になってしまった気もします。世間的にはともかく、自分の中でのメディア・リテラシーみたいなものが揺るがされた1年でした。

 Googleといえば、Google Chromeが日本で流しているジャスティン・ビーバーの映像もかっこよかったですね。これはテレビでも見かけたけど、最初何のCMかと思いましたよ。

 いわゆる「Web2.0」なんて言葉は、ネットの世界ではもうずいぶん古くなってしまったのですが、個人的には、その言葉が唱えられ始めた頃よりも、今やっと多くの人達にとって2.0的な世界がリアルなものになってきたんじゃないか、とも思います。特に日本においては、「スマホ」なるものが「ネット」のまわりにあった壁をひとつ崩してくれた気もします。

 まぁそのせいで、これまであまりネット世界に触れてなかった人たちが流れてきて、あちこちで「摩擦」みたいなものも見かけるようになりました。顕在化した「リア充」と「ネト充」の間の壁ですね。あ、ちなみに「知らない人が自分の書いたものを読んでるかも知れないなんて怖い」という人は「リア充」、「知ってる人が自分の書いたものを読んでるかも知れないなんて怖い」という人は「ネト充」ですね(笑) ぼくは…後者かも(笑)

 さて、そんなことを考えていると、職業柄、「ネットリテラシー」を子どもたちに教えなきゃなぁと思うんだけど、具体的なスキルよりむしろ大切なのは「リアルとネットをつなぐ橋の渡り方」みたいなもの。「リア充」と「ネト充」、「リアル」と「ネット」、「グローバル」と「ガラパゴス」、「御用学者」と「市民活動家」、「デジタル」と「アナログ」、なんでもいいんですけど、別にどっちかだけが大切なわけじゃないじゃないですか。結局、大切なのは「何かと何かをつなぐもの」とか「あいだにあるもの」なんだろうな、と思った1年でした。「ハブ」みたいなもんですね。ああ、そういう意味では「虚構新聞」なんてのも、まさにそんな「現実」と「虚構」の「あいだにあるもの」な気がします。最近キレてますよね(笑)

 自分がいる世界を見渡しても、そういう「あいだにあるもの」が足りていない気がしています。ぼくはできることなら、そういう役割を地味に担いたいなぁと思いました。

 最後に、「人間」と「機械」の「あいだにあるもの」を紹介した、こちらもGoogle Chromeの映像をどうぞ。こちらの営みもクールだなぁと感じています。Googleもそんな「人類のハブ」を目指しているのかな。

 あ、今Google ChromeYouTubeチャンネル見てたら、他のもクールだったので、動画ばっかりになって恐縮ですがいくつか追加。どれもいちいちかっこい。誰かMicrosoftにもかっこいいCMの作り方を教えてあげてください(笑)