院生生活を支える一冊

 今月はいろんなところで、昨年までお勉強してきたことをご報告する任務を課せられているんですが、今日もその出張に備えて、自分が書いた修士論文スライドを日本語訳する作業などに追われてました。文献も全部英語だったので、専門用語の日本語訳がわからなくて一苦労。日本語にした方が、余計分かりにくい感じです。タイトルからして「与えられる情報量の違いによるタスクの複雑さが日本人英語学習者の英作文の言語的特徴に与える影響」って何のことやら(笑)

 とはいえ、久しぶりに自分の書いた論文の内容を振り返り、この研究を少しでも実践につなげなくちゃなぁと改めて感じました。ぼくの場合、長期研修生が研修後によく作成する報告書の類いを作らないという不義理をしちゃいましたので、今後自分が考えるライティング活動の具体例をまとめていつかお世話になった方々にお配りしたいです。いつになるかなぁ。

 そんな院生生活をふと思い返したのは、本日出先の本屋で見かけたこの本のおかげ。

外国語教育研究ハンドブック―研究手法のより良い理解のために

外国語教育研究ハンドブック―研究手法のより良い理解のために

 水本先生には、修論執筆に際して効果量を計算するExcelシートでもお世話になりましたけど、この本、2年前の院生になった時に欲しかったです! 基本的な統計手法から論文執筆のためのAPAの基礎まで、ホントに外国語教育関係の院生には素晴らしすぎる入門書です。しかも入門書ながらラッシュ・モデルのソフトウエアまで解説してくれてる充実ぶり。素晴らしいです。ページをめくりながら、とっても懐かしい気分になりました。

 すっかりアカデミックな世界から遠ざかってしまってますけど、せっかく2年間かけて書いた修士論文があるので、勇気を出してこの夏は学会でも発表させていただく予定です。みなさまからご助言をいただけると嬉しいです。