シンプルに英語を読んで聞いて書いて話す授業

 昨日のワークショップで出た質問について。

リズム音読の練習中にいろいろ解説を交えちゃうと、生徒は集中力を欠いてしまいませんか?

 むしろずっとリズム音読やってると飽きちゃったり、眠くなったりしますから、あえていろいろ織りまぜてます、と返答。

リズム音読はいいんだけど、「感情を込めて読む」といった内容理解を踏まえた読み方とかは指導しないんですか?

 もちろんやりますけど、今は一学期なのでまずは基本的なルールを教えてます、と返答。でも確かに意味理解も連動させたい。どうしたものか?

 そんなこと考えてたらタイミングよく昨日のブログで靜先生が「内容理解と音読」についての記事を書いてくださってましたね。

>>「内容理解と音声表現の一体化を」(Kyle's Kingdom)

 とても面白い提案だと思います。

 この中でやらせていることはとてもシンプルに「読む」「書く」「聞く」「話す」「考える」「覚える」だけなんですよね。「穴埋め」でも「並べ替え」でも「訳読」でもなく、英語を言葉としてとらえ、意味と形式を意識して、シンプルに使う練習をしています。これって十分「アクティビティー」ですよね?

 こういうシンプルな活動がしっかり成立して、効果を上げるのだとすると、じゃあ一般的な授業における「コミュニケーション活動」とか「アクティビティー」って一体なんなんだろう、と考えてしまいますね。以下に私が少し前に書いた「アクティビティー」に対する考えと、靜先生の記事をリンクしておきます。

>>「アクティビティー考」(英語教育2.0)

>>「どうせ定着なんかしない」(Kyle's Kingdom)

 「アクティビティー」全盛な昨今ですけど、一度立ち止まって、そのメリット・ディメリットをじっくり考えてみる必要があるように思います。