さよなら2015年

 2015年は、私にとっては変化の多い一年になりました。

 今年度は校務分掌が変わり、学年の中で核になる仕事を任されるようになりました。物理的な忙しさというより、精神的な意味でも忙しさを感じ続けていた一年でした。これまでは個人商店的なところがあってマイペースに仕事をしてきましたが、さすがに立場上そうは言ってられなくなったんだな、と思います。苦労も多いですが、ほんとうの意味で「人とともに働いている」と感じることができています。

 教室での私は、生徒と生徒をつなぐ触媒のような働きを、意識的に心がけています。同じ小学校から入学してくる生徒がほとんどで、仲の良い友だちのグループが固定化しがちなのですが、私があいだに入ることで、グループを超えたコミュニケーションが生まれて、新しい発見やつながりに広がればいいな、と願っています。きっと、職員室で私が果たすべき役割も同じなんだろうなぁ、と考えるようになったのはほんの最近のこと。今年度は残り3ヶ月になってしまいましたが、今からでもいろんな種を蒔いていきたいです。

 授業については反省ばかり。ブログが更新できなかったのも頷けるくらい、自分でも準備が十分でなかったなぁと思っています。このままじゃいけない、と思っているので、3学期からは少しやり方を変えていきたいと思っています。生徒も年々変わってきているし、過去の同じネタで乗りきれるほど単純ではありません。自己更新を続けなくてはなりませんね。

 学校外では、今年は活字でのお仕事をたくさんさせていただく機会に恵まれました。中でも、「連載」という形で関わらせていただいた、NHK出版の『エイエイGO!』テキストでの経験は、本当に勉強になりました。はじめて、学習者向けの原稿を書かせてもらえたので、これまでの教師向けとは違って、言葉の選び方から考えさせられました。思いの外好評だったとフィードバックをいただき、ホッとしています。

NHKテレビ エイエイGO! 2016年 01 月号 [雑誌]

NHKテレビ エイエイGO! 2016年 01 月号 [雑誌]

 また、大修館『英語教育』でも、「5人の中堅」のひとりとして、交代で記事を書かせていいただきました。こちらは、ひとつの質問に対して2人の回答者が応える、という企画で、いつも自分の記事は誰かと比較されるように並ぶので、緊張感のある企画でした。先日無事に最後の原稿をお送りしましたので一区切りなんですが、同年代の先生方と(紙の上とはいえ)一緒に考えたり、意見をぶつけあうような経験ができたことも、本当に貴重でした。
英語教育 2016年 01 月号 [雑誌]

英語教育 2016年 01 月号 [雑誌]

(注:最新号の1月号には私は登場しておりません。あしからず)
 来年度も何かしら活字に関わる機会はいただけそうなので、今年の経験を活かして自分を磨き続けたいです。

 さて、私は「お座敷」と呼んでますが、各地でお話させていただく機会もたくさんありました。特に公的な職員研修では我孫子市草加市にお呼びいただきました。我孫子市は中学時代の恩師が、草加市はサークルの先輩がそれぞれ研修をオーガナイズするお立場にあって、そんなご縁でお声をおかけいただきました。

 今年は「英語の骨組み」「中身と容れ物」「お皿と料理」という比喩を使いながら、機能語と内容語のお話とか、それを踏まえて中学校3年間でどんな力を身につけさせたいのか、といったお話をさせていただきました。1月10日(日)に東京・岩倉高校で開催されるe-prosにて、現段階でのまとめとなるようなお話をさせていただこうと思っていますので、ご興味のある方はぜひそちらにどうぞ。ちなみに午前中は私で、午後は関西外国語大学の中嶋洋一先生のお話です。

 以下は、今年印象に残っているモノなどをご紹介。やりたいこと、欲しいモノはたくさんあるので、来年はどんな一年になるか、今から楽しみです。来年もどうぞよろしくお願い致します。
 
 今年授業で大活躍したのはこちらのBluetoothスピーカー。最近は愛車に置いて、カーステレオ代わりにも使ってます。

 一番印象に残っている本はこれかな。今さらながらアドラー心理学に触れ、自分自身について、そして教師として生徒とどう接するかについて、いろいろと考えさせられました。
嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

 今年の一枚はこちら。年末にリリースされたばかりの一枚ですけど、重さと軽さのバランスが絶妙というか、どんな時でも、どんな場所でもまず最初流す一枚になっています。
25 (UK盤) ~ Adele

25 (UK盤) ~ Adele

 今年の一杯。まぜそば(あぶらそば)って苦手だったんですけど、はじめて美味しいと思えた「塩あっさりまぜそば」(春日部・大空)。でも調子に乗って大盛りにしたらちょっと飽きたので、私には並盛りがちょうどいいようです。