『エイゴラボ』の評判が気になって時々リアルタイム検索をかけてみるんですけど、教員より中学生のつぶやきがひっかかるので別の意味で興味深いです。最近は勉強時間と内容を記録してつぶやくアプリもあるので、そういう学習履歴なんかも結構ひっかかります。このGWなんかは、何ページかがまとめて宿題になっていたようで、「終わってない!」「答え学校に忘れた!」的な叫びも多いです(笑)
こうしてみると、中学生にとってはどんなに楽しそうに作ったワークであっても「義務」であったり「負荷」であったりするわけで、教材に前向きな感情を持ってくれる生徒はそれほど多くないかも知れません。もっとも、それは教師の使わせ方(課題の与え方)にもよるような気もします。大量に「宿題」として与えて、提出期限で追い込むやり方だけだと、生徒にとっては「つらいもの」でしかありませんね。
そういう意味で、今年の私は「少しずつ」「授業中にも」扱うようにしています。そして、『エイゴラボ』に出てきた英文や場面をピックアップして、使用場面を考えたり、続きを考えたりする時間を少しでも取るようにしています。
ところで、『エイゴラボ』についてこのブログでも散々書きましたので、「エイゴラボ」という検索ワードでこのブログに辿り着く人も多くなりました。でもとてもおもしろいことに、
エイゴラボ 答え
とか
エイゴラボ 中2 解答
みたいな検索ワードがセットになっているんです。
これって、「丸付けをしようとしたけど答えを学校に忘れた」か「先生が回収しちゃってるから手元にないけど答えを写して提出したい」のどちらかのために、解答を求めている中学生の声ですよね。うーん。特に後者のような学習者を出さないように、『エイゴラボ』には英語が苦手な生徒でも紙面を探せば答えのようなヒントがたくさん配置してあるんですけど、提出日直前の中学生にはそんな願いは届かないようです。
気になって、「他のワーク名」と「解答」で検索をかけてみると、いろんなワークの模範解答が画像としてたくさんネット上にあふれています。中には、「提出しないと内申点下がるから」と丸写しをすすめる塾のウェブサイトに画像が載ってたりして、いろいろ残念な気持ちになります。
同時に、これだけ需要があるということは、ワークの解答を回収しちゃってる先生が結構いらっしゃるってことですよね。こういう時代になったのだから、教師だけが「答え」を持っているような指導法は、成立しなくなってきているんですけどね。このへんは和訳偏重の授業が、成立しなくなってきていることとも通じますね。
特に『エイゴラボ』は、解答に赤シートがついてて何度でも練習できるところがポイントなんだから、回収なんかしないで、生徒に日頃から持たせて、何度も自主的に練習するよう促したほうが、効果的だと思うんですけどね。そもそも「エイゴラボ解答」じゃなくて「ミニラボ」っていう名前が別についているくらいだから、別の教材として活用したほうがいいと思うんです。私の場合、『エイゴラボ』をやらせる前に、授業中に『ミニラボ』使って答えを入れて音読練習しちゃうことも多いですから。それでも、書けるかどうかはまた別の力が必要なわけで、十分に練習になると思います。少なくとも、答えをただ写させるよりは何十倍も。
ということで、我々教師側の扱い方次第で、教材の価値ってどうにでも変化するような気がします。ノート指導や家庭学習指導も含めて、生徒の学習の実際を左右する責任が(塾なんかも含めて)我々教師にはあると思うので、しっかり考えた上で指示を出したいな、と思います。