2017年1月例会のご報告

 放課後の職員室で若手の先生とお話していると、「昨日練習試合をした学校の先生が、センセのセミナー?みたいなの行ってみたいって言ってましたよ」という嬉しいご報告。いや、最近結構こういうお話をいろんな先生から伺うことが増えました。ありがたいですね。ということで、まだサークル未体験のみなさまも、今度ぜひ遊びに来てくださいね。お待ちしております。

 さて、そんな今月のサークルのご報告です。

 今月は英作文をテーマに、前半は私が持参した定期テストの英作文問題を検討してもらいました。場面絵つきの和文英訳、グラフ解説パタプラ問題、そして授業と連動している旅行ガイドと、ありのままを見ていただきました。

 シンプルな和文英訳でも、場面絵があると、印象がずいぶん変わりますね。そして、漫画を使った英作文も話題になりました。でも、共通している課題が、学習素材としての漫画の問題。やっぱり、「英作文のための漫画集」がないと広がっていかないなぁ。誰か作ってくれないかなぁ(他力本願)

 後半は、埼玉県の高校入試の英作文問題を検討しました。2年前から質問に答えたり、意見に賛否を示したりするタイプになりました。全部で5文書きますが、その際1文目は「thinkという語を使い」とか「likeという語を使い」と何故か語彙縛り(というか誘導)がある問題です。みんなで中学生になりきって「回答例」を作ってみましたが、中学生の力だとかなり難しい。特に2年前の「We should read books.」という意見に対する自分の考えを書く問題は難しい。どうしても無生物主語か従属接続詞を使いたくなります。

 >>埼玉県 2015年入試問題(英作文)問題模範解答

 埼玉県の発表した模範解答を見ても、やっぱりそういう感じになっています。作り手は、ああいう英文を書く中学生がどのくらいいると想定しているんだろう? そして、あまり書けなかった受験生の多い高校はどんな風に採点したんだろう?

 もう1つ気になるのは、そう考えた理由を2文目以降に書くように問題文で指示されているので、2文目にBecause書き出しの文が続出しただろうな、ということ。話し言葉の代用としてのライティングと割り切って減点はしないのかと思うけど、問題がわざわざ導かなくてもいいのにと思います。

 個人的には、2コマ漫画の内容を40語程度の英語で書かせる群馬県が、結構進んでいるなぁといつも感心しています。文数指定ではなく、語数指定というのがいいですね。接続詞や副詞を使いたくなります。ああ、でもやっぱり素材としての漫画なんだなぁ。

 >>群馬県 2015年入試問題(英作文)

 その他、家庭学習として英語を書かせている場合のいろいろなアイディアなどについても話が盛り上がりました。みんないろんな工夫をしているんですね。とても参考になりました。

 ほら、楽しそうでしょ? いいなぁ、サークル行ってみたいなぁ、と思ったあなた、次回は2月12日(日)15:00〜18:00です。もうすぐですので、予定を空けておいてくださいね。