埼葛英語授業研究会 in 幸手

 一昨日、2月1日に、幸手市で埼葛授業研がおこなわれました。私も事務局の一員として、運営に携わってきました。今回は若手のS先生に授業者をお引き受けいただき、おかげさまで盛会となりました。

 埼葛授業研は、昔は割とベテランの先生方に授業を公開していただき、そこからみんなで学ぶ、というスタイルでしたが、ここ数年は若手〜中堅世代の頑張っている先生方に、さらなる成長と飛躍の機会を提供する、というスタンスになっているかと思います。事務局も、授業プランを立てる段階からサポートに入り、一緒に研究授業に向かって歩んでいく、という感じです。

 今年のテーマは「学力向上に向けた4技能をバランスよく伸ばすための授業展開の工夫」ということで、研究協議では1つの授業の中に4技能をどのように配置するか、あるいはどう絞るか、どう関連させるか、などを考えました。また、授業者の関心が「書くこと」にありましたので、みんなでライティングのための教材を持ち寄って、話し合いもおこないました。

 そして、今回の目玉は、指導者として隣県で活躍されているブロガーのTakaさんを指導者にお招きしたことです。ということで、例年より「指導・講評」の時間をたっぷり取って、ほぼワークショップといった趣でお話を伺うことができました。(でもそれなら2時間位聞きたかった!) Takaさんのお話の内容は、ご自身のブログにもまとめられていますので、ぜひそちらもご覧ください。

>>【続】授業改善への道−英語教師Takaのブログ

 私自身が一番印象に残ったのは、「教師がやらせたいことは、生徒のやりたくないこと」という言葉です。教師として経験を積んでくると、こう教えたい、こんなことをやらせたい、という自分の志向が固まってくるものですが、それが場合によっては生徒の思いと乖離してしまう危険性があるのではないか。最近私は生徒の反応に悩みながら授業をしているので、そんなことを考えさせられる一言でした。

 「教師がが教えたいこと」を、生徒に「学びたい!」と思わせるのこそ、教師の腕の見せ所だと思います。というか、自分はそういうところにいろんな手で挑んできた人間なので、やりがいを持って頑張りたい、と改めて思いました。

 Takaさんのお話は、じんわりと頭と心に沁みてくるタイプの語りです。教師としての「そうそう!」とか、「そうなんだ!」とか、いろんな感情を引き出してくれたので、会の後に校長室でお話する時間も、みんな熱かったです。

 授業者Sさんと指導者Takaさんのおかげで、本当に実りの多い会になりました。埼葛授業研は、今後も地域の先生方のさらなる成長のために、いろいろな企画を立てていきたいと思っています。来年は、あなたの町でおこなわれるかも知れませんし、来年はあなたが授業者かも知れない。ぜひ、多くの人にチャレンジして欲しいです。