小学校では音と文字を大切に扱って欲しい、という願い

 草加市では、小学校の先生やALT対象にもお話をさせていただきました。

 といっても、私が小学校英語について語れることは限られてるので、自分が自信を持って言えることだけ語ってきました。というか、実際に声に出すトレーニングを体感してもらいました。

 ひとつは、文字と音を大切にしましょうということ。

 勤務地では、かなり熱心に小学校英語に取り組んでるんですけど、聞かせることを重視してて、アウトプットを急がない指導をしています。なかなかあそこまで徹底できるのはすごいなと思います。(そういう意味で、専門性は求められるので、専科でない先生方がやっていることに本当に頭が下がります)

 音を大切にと言う意味では、r, l, v, f, thの5つの音について、『Englishあいうえお』の中の「575エクササイズ」をみんなでやってみました。

ENGLISHあいうえお―これができれば英語は通じる

ENGLISHあいうえお―これができれば英語は通じる

 この本が手に入らなくなっちゃったのは本当に残念です。小学校英語とか、小学校の先生のトレーニングにぴったりだと思うんですけど。どこかで復刊してくれないかなぁ。

 そのあとは、"Make groups of the four."みたいな教室英語を、リズム音読で練習しました。最後にちょっとだけ「グルグル」も紹介しました。時間があれば、みなさんでやってみたんですけどね。

 もうひとつは、文字について。

 今まで以上に英語の文字に触れることになる小学校でこそ、フォントや4線にこだわりましょう、というお話。有料フォントを先生方のコンピュータにインストールしてあげてください、という教育委員会へのアピールも忘れずに。

 ということで、普通「小中連携」というお題では話さいないようなテクニカルなお話に終始したんですけど、その背景にある理念というか、大切にしたいことが伝わっていればいいなぁ、と思います。

 最後に参考図書として、発音練習用には(靜本はなかなか手に入らないと思うので)手島先生の本を、もう少し英語教育を学んでみたいという方向けには『ミニマム・エッセンシャルズ』をご紹介しておきました。

NHKCD BOOK 新基礎英語3 英語の発音・ルールブック つづりで身につく発音のコツ (NHK CD BOOK―新基礎英語)

NHKCD BOOK 新基礎英語3 英語の発音・ルールブック つづりで身につく発音のコツ (NHK CD BOOK―新基礎英語)

小学校で英語を教えるためのミニマム・エッセンシャルズ 小学校外国語科内容論

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