ジャパリッシュ英語教師、発音ザムライに斬られる

 今日は恩師に授業を見に来ていただきました。

 いやー、緊張しました。授業始まる前にすでに声が出なくなりそうだったくらいです。院生時代もそうでしたが、先生を前にすると(特に英語で)話すのに緊張感が高まります。自分が持っているピコピコハンマーで叩かれてしまうんじゃないか、という不安が過ります(笑)

 今日は1年生の授業を見ていただきました。3年生は受験で生徒が欠けているのもありますし、自分としてはより基礎的な内容を扱っている、ある意味ごまかしの効かない1年生の授業がいいかなと思ったからです。まな板の上の鯉。

 緊張でいっぱいいっぱいだった授業を終えて、別室に移動すると、先生からいろいろな質問が来るのですが、全部自分が授業前に迷っていたり、あいまいなままにしていた部分に関することばかり。当たり前ですけど、やっぱり全部お見通しです。言い訳のような返答に終始します。

 そして、そのあとは具体的な「ダメ出し」、いえconstructive feedbackです。

 院生時代にもたくさんご指摘いただいていますが、私は音声面での課題がたくさんあります。恥ずかしながらここで少し書いちゃうと、starがstirっぽくなっちゃう、muchがmatchっぽくなっちゃうなどの母音の問題が多数。そして、できたりできなかったりする/r/の音。フリートークにおける冠詞の扱いなどなど、挙げるとキリがありません。

 ご指摘いただいたことを書いたメモを見返してみると、違いはわかっているけど区別して表現できていないこと、違いがあいまいなままのものなどが整理できたので、本当に勉強になりました。ああ、やっぱり発音のトレーニングを改めてしなくちゃなぁ、と思ってたところに、本当に偶然ですが、昨日先生からご恵投いただいていた新著があることを思い出しました(笑)

発音の教科書――日本語ネイティブが苦手な英語の音とリズムの作り方がいちばんよくわかる

発音の教科書――日本語ネイティブが苦手な英語の音とリズムの作り方がいちばんよくわかる

 

 私のために書いてくださったのではないかと思えるタイミング! 『絶対発音力』や『Englishあいうえお』が手に入らなくなっちゃって、「音声をトレーニングするいい本ない?」 って人に聞かれるたびに困ってたんですが、今後はこの本がオススメになりますね。まずは私が練習します。

 というわけで、まるで教育実習生になったような気分が味わえた1日でした。これ、本当に新鮮です。畏れ多いことに最近は指導者や講師などを務めさせていただくことも増え、私自身の授業にダメ出しご指導をいただく機会がなくなってしまったなぁと感じていたところだったので、別にドMなわけではありませんが、ズバズバ言っていただけて本当に気持ちがよかったです。

 公立中学校の(特に官製の)授業研究会では、みな遠慮してあまりお互いの授業に突っ込んだコメントをし合うことがないように思います。私は、率直に、もちろん的確に、気づいたことを伝えられる人間でありたいですし、そういう勉強の場を作っていきたいなと思っています。そんなことも改めて感じた1日でした。本当にありがとうございました。