テキストエディタをUlyssesにしてみた

通勤電車の中でTak.さんの『書くための名前のない技術』を読みました。

書くための名前のない技術 case 1  佐々木正悟さん

書くための名前のない技術 case 1  佐々木正悟さん

 

佐々木正悟さんへのインタビューが収録され、そこから見える佐々木さんの「書き方」をTak.さんが掘り起こす試み。見えない書き手の頭の中を探ることは、英語教育というか作文教育にもつながるのでとても興味深く読みました。まぁ、佐々木さんはやや(とても?)特殊かなとも思うけど、一方で佐々木さんの言う、途中で何かひらめいちゃって今までのが古く見えちゃうって感覚はよくわかる。面白かったです。

 

で、読んでて一番気になったのは、書くためのツールとして何を使うかということ。これまで自分でもずいぶんいろいろ試したのだけど、まだまだ定まらないところなんです。

 

そもそも、私はまとまった文章を書くならMacBook Proでないとダメな人間でした。物理キーボートがあってもiPadやiPhoneではどうしても書けない。これホント不思議なんですけど、何故かダメなんです。

 

でも、最近それは克服してきました。長い通勤時間を使って、書きたいときに書かなきゃなと思うようになって、あとはたぶん今のiPad Airにつけたキーボード付きカバーの打鍵感がなかなか良くて、初めてiPadでも書けるかも、という感覚が芽生えつつあります。

そんな中で、 少し前からWorkFlowyを使い始めて、これが結構便利。Twitter感覚で好き勝手書いた後、並べ替えたり、整理したりして、まとめていく。アイデア・ジェネレイトはここでできる感覚があります。ただ、ここで文章を綺麗に整えようとか、記事にしようとすると結構難しいので、結局Apple純正メモ帳にコピペして、そこで文章として整えていくことにになります。

 

本当はScrapboxもうまく使いたいんですけど、Web依存なので意外と不便な時があります。(通勤の電車内は「都内に入るあたりで」圏外になるのですw) でもまぁScrapboxは、大学の授業で資料や授業メモを学生と共有するのに大活躍してるので、とりあえずそっちで使い倒します。

 

ここでApple純正メモ帳を使っている理由は、単にMacBook等で勝手に同期できるから。それ以外のエディタとしての使い勝手は物足りない。そこで、Ulyssesに手を出しました。

 

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なにぶんサブスクリプションで1ヶ月550円もするので、ちょっと躊躇したんですけど、まぁ文章を書くのは自分の仕事の大きな1つになってきているので、必要経費かな、と。Tak.流のWord使いも気になるんですけど、Wordにはつらい思い出が多くて…。最終的にはWord等への書き出しもスムーズなようなので、Ulyssesよさそうです。

 

とはいえ、まだ使い始めたばかり。手始めに適当に書き始めたのがこのブログ記事になります。何がいいって言葉にしづらいんですが、快適です。UIがシンプルで、文章を書くのを妨げるものが少ない、という感じかな。

 

とりあえず、ブログ記事と、活字原稿の記事はここで書こうと思います。あとは、文献のレビューとか、論文の元になるようなメモも、ここに蓄積していこうかなと思います。いちいちファイル名をつけて、別々に保存しなくていいというのが楽だし、自分のテキストデータは基本的にここにある、と思えるようになるかで使い込めたら便利でしょうね。