ニガテな生徒もどんどん書き出す!中学・高校英語ライティング指導

 前回の記事でご紹介した松本先生同様、勝手に「盟友」を名乗らせていただくのが、広島県の上山晋平先生です。

 

 上山先生とも、やはり中嶋先生の勉強会で出会いました。最初に会ったのは今から10年以上前ですけど、当時も今も変わらずにエネルギッシュで、常にいろいろな発信をし続けている先生です。

 

 そんな上山先生から、ブ厚くてブ熱いライティング指導の本をご恵投いただきましたので、ご紹介させていただきます。(上山先生、ありがとうございます!)

 

  上山先生のこだわりは、活動に取り組む前に生徒にしっかりと意義やメリットを説明することだと思います。だから、上山先生はその活動を支える理論や、生徒が思わず取り組んでみたくなるような情報を、硬軟合わせてわかりやすく整理して、生徒にワークシートとして提示しています。

 

 この本には、そんな「上山ワークシート」がたくさん収録されていて、しかも出版社のサイトからダウンロードできるようになっています。太っ腹!

 

 この本で紹介されている背景理論や文献は多種多様です。その意味では、ひとつの考え方に貫かれたライティング指導のメソッドを紹介する本というわけではありません。ライティングに対する生徒の「困り感」は多様で、こういう生徒にはこういうアプローチを、またこういう生徒には別のアプローチを、と多様な道筋を示せることが、現場の先生方には求められると思うので、あえてそんな現場の先生方に向けて(言葉は悪いですが)「雑食」的に多様なアプローチを紹介している本になっているのではないかな、と思います。文献はしっかり紹介されているので、気になったやり方があれば、さらに学びを深めることもできると思います。

 

 私もライティング指導に関心を持ってこれまで取り組んできましたので、私も負けないように、今後も発信していきたいです。たぶん、上山先生とはまた違ったアプローチで何かしらお伝えできると思うので、いつか形にできたらいいなと思います。

 

 最近は上山先生も英語教育だけでなく幅広く「教育」に関わる研究・実践に携わっているようなので、そういった方面での発信も楽しみですし、また一緒にコラボできたら嬉しいです。ちなみに、これまでに私が上山先生のご著書で一部書かせていただいているのはこんな本たちです。こちらもよかったらお手にとっていただけると嬉しいです。