ZOOM社のハイレゾ/4Kハンディビデオレコーダーを1年間使ってみた感想は?

 少し前からブログのアクセス数が急に増えたなと感じてましたが、1つの理由はこちらの記事に取り上げていただいたことが原因だと思われます。

 

blog.hatenablog.com

 

 この中で、模擬授業撮影用に購入したビデオカメラを紹介した記事が拾われてました。商品を製作している企業名がZOOMだったこともこの時期のアクセス数増加に影響してるかも。

 

 

 せっかくなのでこのビデオカメラを1年近く使ってみた率直な感想を書いておきます。

 

 たいていこういう商品レビューは買った直後に書かれてて、当然ながら「イイね!」って記事が多いけど、ある程度使ってみての声のほうが検討されている方には参考になるかも。

 

 まず前提として、私のビデオカメラ選びは、大学の教科教育法の授業の中で学生がおこなう模擬授業を記録することを一番の目的にしています。そうなると、ポイントになるのは以下の通り。それらのポイントをこのカメラがどれくらい満たしているかも記号で示します。

 

  • 小ささ・軽さ(教室間の持ち運び)◎
  • 画角の広さ(教室全体が映る)◎
  • 音質(授業者の声を聞きたい)◎
  • 画質(授業者が確認できる)◯
  • 電源・充電(1時間収録可能)◯
  • データファイルの取り扱い △
  • 撮影中の操作性 △

 

 結論から言えば、この目的であれば非常に満足して使っています。1年間大活躍でした。特に満足しているのは◎印となった音質と画角、そしてサイズ感です。

 

 特に音質はミュージシャンの収録にも使えるレベル(ハイレゾ音質)です。正確にいえば、この商品は「ビデオカメラ」というより「カメラつきレコーダー」という感じ。スマホに繋げば外部マイクとしても使えるので、ポッドキャストの収録にも使っています。こんな感じ↓

 

anchor.fm

 

 サイズも大変コンパクトで、小さめの三脚をつければ、教室のどこにでも配置できて、しかも目立たないから、実際に学校に授業を撮りに行っても、生徒があまりカメラの存在を気にせずに授業に取り組んでもらえるのでとてもよいです。画角も文句なし。教室の後ろで撮って、普通に全体が画面に収まります。

 

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 やや気になるのは画質と電源。個人的には目的を考えれば十分ですが、4Kと聞くともっと上質なものを期待する人もいるかも知れません。でも、私の場合は収録した模擬授業映像をオンラインに載せて学生が見られるようにしているので、あまり画質が良すぎてもファイルサイズが大きくなりすぎてしまうのでむしろ困るのです。一番下の画質で録画したものをiMac上でサイズダウンしてからアップロードしています。

 

 電源は、基本的に電池で動くので、それが好き嫌いの分かれるところだと思います。私は充電式のニッケル水素電池を使っているので、不便は感じていません。むしろ、出先で電源が危なくなってもコンビニ電池を買えばいいので助かります。いずれにしても、上記の画質・音質設定であれば1時間の授業収録は問題ないので、私の用途としては問題なし。

 

 で、もうちょっとどうにかなって欲しいのは操作性とファイルの扱い。まず本体のディスプレイは本当に小型で、正直撮影しながら画角を調整するのは難しいです。ざっくりこのへんが映ってるかな、と願って撮影するしかないレベル。私は授業者を中心にだいたいが収まっていれば十分なのでまぁなんとかなってますが、これでYouTube動画を撮るなんて場合には、カメラ映像をどこかでモニタリングしながらじゃないと難しいかも。ファイルも、MicroSDカード経由なのが地味に面倒なので、ぱっと飛ばせたら楽なんですけどね。

 

 ということで、2万円ちょっとというお値段を考えれば十分すぎる性能かなと思います。GoProとかだと倍以上しますからね。私の場合は手ブレ補正とかは必要ではなかったので、アクションカメラ系は最終的に選択肢から外したのでした。

 

 ということで、大学もオンラインでの授業を検討する事態になっている昨今。よいカメラやよいマイクをお求めの方もいるかと思います。前述のように定点で撮るならそういう使いみちにも最適かなと思うのでオススメです。私もこのカメラで(マイクで)オンライン用の講義の音声を収録するつもりです。

 

 ということで、ZOOM Q2n-4Kのご紹介でした。

 

 ちなみに「週刊はてなブログ」に拾われた1年前のカメラ選び&購入時の記事はこちら。

 

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