有料ポッドキャスト【英語教育2.2CAST】の中でやっている【anfieldroad meets】という対談コーナーに、広島県の胡子美由紀先生にご登場いただきました。先月の松本涼一先生に続いて、現役の中学校の先生お二人目です。
このコーナーでは、素晴らしい実践を積まれている先生方の授業の裏側にある仕掛けや思いを聞き出すことをねらいとしていて、ご著書やご講演等だけでは語りきれない「見えにくい部分」を少しでも聞き出せたらと思ってコーナーを作っています。
でも、「聞く」って本当に難しいです。今回はZOOMを使って収録したんですが、多少の音声のズレなんかもあって間を取るのに苦労してたのもありますが、番組中3回くらいMCの私が胡子先生のお話を遮っちゃってるところがあって反省しきり。こういうのも「話すスキル」だよなぁと実感しています。
でも、それこそ胡子先生が番組中でおっしゃっている通り、こういう風にうまく行かない場面を経験してこそ、そこでどんな工夫をするか、何を学ぶかが大事になってくるので、MC業務は私にとって本当にいい経験になっています。期せずして大学の授業も現在はオンラインで実施中で、まるでポッドキャストのように音声のみで授業をやっているので、いつどこで自分の経験が役立つかなんて、わからないものだなと思いました。
さて、華やかに見える胡子先生の実践も、裏側にはとても地味な人間と人間のやり取りの積み重ねがあることが、お話(今回だけでなく合計3回のご登場)を通して伝わってきます。ご著書やご講演にふれて、「胡子実践を真似してみたけどうまく行かなかった!」という方にはぜひお聞きいただきたい内容です。
そもそも胡子先生は、そういう「前提」の大切さを常に口にされている気もします。最新のご著書でも、本題の「発問」に行く前に、その「前提」となる生徒との関係づくりなどをとても丁寧に書かれています。それなしで発問だけ真似をしても、そりゃあうまく行かないわけです。
また、番組内で先生がふれてくださったのは、私が昔編纂に携わった先生方の語りを集めた著作です。こちらでも先生のご苦労話を語っていただいているので、お読みいただければ先生のいろいろな経験が今の形をつくっているのだなと感じていただけると思います。
ということで、ポッドキャスト・マガジンのほうは【5月号】をお買いいただくと、本日より第1回目が聞けるようになっていて、来週の水曜日に第2回目を放送予定です。他のコーナーも充実してますので、よかったらこの機会に聞いていただけたら嬉しいです。
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