英語で「いらっしゃいませ」って?

 唐突ですが、"May I help you?"って、「いらっしゃいませ」と訳されることが多いですけど、ちょっと変ですよね。よくショッピングの会話表現を練習する時に出てきますけど、日本の「いらっしゃいませ」ってちょっと独特だなぁと思います。

 外国でお店に入った時、最初に聞こえてくるのはやっぱり"Hi."とか"Hello."ですよね。いきなり"May I help you?"とは言われない。それから、"Hi."って言われたら何かしら応えるでしょうけど、日本で「いらっしゃいませ」に対して「いらっしゃいました」とか返事する人は(たぶん)いない。

 中学生って単純なので、

   May I help you? = いらっしゃいませ

って機械的にインプットしちゃうから、ちょっと解説をしてあげた方がよいと思いました。

 それにしても、日本人ってコミュニケーションが機械化してきてますよね。少なくとも、お店なんかでのやりとりはすごく形式的。日本人の接客態度って「丁寧」だとは思うけど、「いい」かどうかは分からない。もっと言えば、comfortableかどうかは甚だ疑問です。コンビニとかに入ると、店のあちこちから「いらっしゃいませ〜」「いらっしゃいませ〜」って連呼されるけど、「おまえ、俺のこと見てないじゃん」とか思っちゃいますし。コンビニで働いてる友人なんか、休日に違うコンビニで客として立ち読みしてたのに、他の客が入店してきて聞こえてきた「いらっしゃいませ」に合わせて、思わず叫んじゃったらしい。それはそれで恥ずかしいけど。ほとんどパブロフの犬ですね。

 よく考えたら、日本のコンビニって一言も会話をせずに買い物できちゃいますね。

 店員:「お弁当温めますかぁ?」
 お客:(こくり)

みたいな。(笑)

 海外で「日本のガイドブック」を買っても、「日本語会話表現集(買い物編)」とか必要なくなっちゃいますね。なんか、それも寂しいなぁ。How to talkを教えるのに精一杯ですけど、what to talkも(こそ?)大切にしていきたいです。