テストのライティング問題

 期末テストが終わりました。先週から問題作り→採点と怒濤の一週間でした。久しぶりに結構遅くまでお仕事してましたよ。

 毎回、4観点を組み入れながら作問していますが、2年生に関しては、前回の中間テストから配点を少し変更してみました。

観点 以前の配点  最近の配点 
聞いて理解する力(放送)  30 25
読んで理解する力 30 25
言語の知識理解 30 25
英語で表現する力 10 25

 ということで、「表現」に関する問題を大幅増量しました。しかもそのうち約20点分が純粋なライティング問題。並べ替えとか穴埋めとか英借文ではなくて、自分の考えを英語で書く問題です。「ライティングは難しい」という先入観から、あまり配点を大きくしないように努めてきましたが、ここで思い切って方向転換してみました。

 きっかけは、最近「ライティングは手段だ」と考えるようになったからです。これまで「中学校の最後にはこんなことができたらいいな」とか「まぁ、これが書けたら100点あげてもいいか」なんてスタンスでライティング問題を設定していましたが、それだと生徒もあまり取り組んでくれない。書いてくれる英文の量もあまり多くありませんでした。まぁ変な話、ライティングを「捨て」ても、90点は取れるわけだし、時間と労力を考えたら生徒としてはそれほどムキになって取り組むことでもないですよね。

 そこで、少し前からライティング問題が「稼ぎ時」「点の取れる問題」「書かなきゃ損」と思ってもらえるようにイメージチェンジを図ってみました。その一つが、この配点の変更。ウエイトが大きくなった分、生徒はがんばって準備するようになりました。COSMOSやカキトリンのおかげでライティングに抵抗のある生徒が減っててくれたらうれしいんですけどね。

 そしてもう一つは、採点方法の変更です。これは今年度の頭から取り組んでいますが、いわゆる「1文2点方式」をやめてみました。簡単に言えば、「内容」「語数」「文法スペル」の3つの観点から採点する方法で、文法ミスはそれほど採点に影響しないようにしました。とにかくいっぱい書いてもらえれば、ある程度の点をあげるようにしました。すると、今回のように考えて書く問題が増えても、チャレンジする生徒が増えてきました。(実際白紙解答はかなり減りました)

 ちなみに今回の2年生の問題は、

○毎日学校に行く理由を述べる(5語以上:3点)
○日曜日にすることを述べる(5語以上:3点)
○ALTの誘いを断る(10語以上:3点)
○埼玉と東京のどちらに住みたいか(20語以上:6点)
○将来の夢(5文:6点)

でしたが、この5問の学年の平均が71%でした。(ちなみにその生徒たちの昨年の2学期期末では、約50%でした)

 今後は、生徒の意識が「書けばもらえる」→「どうしたらもっともらえるか」とシフトしていくようにし向けていくこと。よい答案との「違い」や「差」を示しながら、よりよいものの基準を生徒と共有していくことが大切でしょう。授業の中でのライティングも、もう少し工夫していきたいです。