チャイムまでに席に着かせるハック

 記事にするほどでもないんだけど、ちょっと残しておきたい授業の小ワザを「授業ハック」としてご紹介。第1回目は、授業開始のチャイムまでに、怒らずに全員を席に着かせるハック。

 簡単です。

 チャイムが鳴ると同時に、空いている席に教師が座ります。それだけ。

 ただし、席を奪われた生徒は、教師の替わりに授業を始めなければなりません。

 "Good Morning, everyone!"

なんてみんなに挨拶をして、いつものやりとりを言わせます。

 たいていの子は「それは恥ずかしい」と、席を奪われないように「自主的に」チャイム前に座るようになります。中には、「おれ、先生役やってみたい」なんて変わった子もいますが、そういう子には、面白いので授業をやらせてみるといいでしょう。その生徒が、どれだけ日頃の英語のやりとりを覚えているか(覚えるくらい浸透しているか)が見えてきます。

 まぁ、これまでには、

勝手に、自分の好きなことについての授業を始めようとした子

や、

That's all for today. See you next time!と授業を終わらせた子

あるいは、

黒板に単語を書き始めて、発音練習を始めた子

などいろいろいます。

 時間がないときは(毎回そんな遊んでられませんから)、英語で「謝る」「お願いする」表現を使わせて、どいてあげます。それはそれでスピーキングの練習になります。必要を感じたときは、みんな必死になりますので、人に聞いたりしてでもなんとかしようとするし、何回もやらされている子は(まぁ、たいてい同じような子ですけど)そういう表現をちゃんと覚えちゃいますね。

 授業の最初から怒鳴り散らすのもイヤですし、こういう知らないうちに習慣を身につけるハックが、私は大好きです。いろいろ工夫したいです。もっとも、ちゃんと席に着くだけでなく、授業前に勝手に練習を始めるようにさせていきたいんですけどね。それは、次のステップということで。