オリジナル英英辞典を創る→使う(関係代名詞)

  後期の院の授業では、リサーチ関係だけに留まらず、実際に教材を作ったり、マイクロティーチングをしたりする課題が出ています。で、今日の授業では「言語活動」化するのが難しそうな「関係代名詞」「仮定法」「現在完了(完了用法)」「受動態」がテーマで、実際教材を作っていくのにかなり頭を悩ませました。

 その中で、ぼくは今回「関係代名詞」を選択。

 絵を使った導入でも同じことが言えるけど、関係代名詞や分詞等の後置修飾の場合、構成する要素を日本語にすればなんとなく意味はわかる。でもその修飾関係や、文の中での役割がわからない、というのが課題だと思うので、あえて名詞句で考える活動を作ってみました。

 内容としては、よくある「オリジナル英英辞典作り」。でも文で書かせず、あくまで名詞句で書かせます。

 どこまで自由に書かせるかは習熟度や扱う学年によるでしょう。レベルによっては動詞の後ろを穴埋めにしてもいいし、ヒント無しでフリーに書かせるのもいいでしょう。一応、今回はある程度のパタンプラクティスなどを終えた中学3年生を想定しています。主格も目的格も使っていい、という前提で。

 で、与えられたお題について書けた生徒の作品は教師が個別にチェックし、OKなら追加のお題を与えます。そのために、タテに少しスペースが空けてあります。全体がある程度終わったら、どんな「定義」があったかを確認。グループでシェアしても面白いかな。

 で、一応今回のキモはこのあとの活動。2枚目のワークシートに挑戦します。文中の名詞を自分が定義した名詞句に置き換えて英文を書いてみる、という活動です。

 (3)と(6)を見比べてみるとわかるんだけど(あ、「教師名」ってところには誰かの名前が入ります。例えば担任の個人名が入ることなどを想定)、関係代名詞節の文中での位置が違うモノも用意しています。でも四角で囲んだ名詞の部分が関係代名詞を使って定義した名詞句に置き換えられることを、感覚的に会得して欲しい、と考えたわけです。ここが説明だけでは、中学生が理解するのに苦労するところだと思うので。

 文と文の足し算を最初からやらせるより、まずは名詞句のイメージをつかむ。で、そこから文に発展させていく。自分はこれまでそんな風に持って行ったことがなかったので、こういうのをやってみたらどうだろう、という提案です。

 そもそも、このブログではこれまで「授業でやってみた(そして比較的効果があったと思われる)活動」を紹介してきましたので、こうやって「自分がまだ授業でやったことのない活動」を書くのはほぼ初めてです。学生という今の立場ならではな苦悩なんですが、自分の授業勘や生徒観がにぶらないように、ここでいろいろ書いておいて、みなさんからフィードバックをいただくのもいいかな、と思ってアップしてみました。現場の方々からのご意見・ご批判、より発展させるアイディアなどをお待ちしております。(まだ試作品ですが、Wordファイルで欲しい方はこちら→ 英英辞典を創ろう(関係代名詞).doc 直

 というか、みなさんは関係代名詞の練習ってどんなことやってます?