関係代名詞で理想の女の子を語る

 はじめにご案内。

 大修館『英語教育』12月号に、拙著『英語教師は楽しい』の書評を載せていただきました。

英語教育 2014年 12月号 [雑誌]

英語教育 2014年 12月号 [雑誌]

 なんか、そのまま本書の「まえがき」にできそうな素敵な文章で感激しました。ああ、私たちが願いを込めて作った本が、こんな風に受け止めてもらえているんだ、と嬉しい気持ちになりました。ご執筆いただいた、熊本大学の長嶺先生に感謝です。ありがとうございました。
英語教師は楽しい―迷い始めたあなたのための教師の語り

英語教師は楽しい―迷い始めたあなたのための教師の語り

 
 続いて授業日誌。

 3年生の授業では関係代名詞の導入。今年も「好みの女の子」を話題にしました。

 2年前は男子は男子で(女子は女子で)集まって、パートナー選びのポイントを挙げてもらいましたが、今年はALTとの対話から導入。まずはALTに、

I like a girl who has long hair.

みたいな文をたくさん言ってもらいます。

 ひと通り言い終わったところで、私が話を聞きながらiPadに描いていたALTの理想の女の子の絵を公表します。ここで「おお!」と歓声が上がります(笑)

 続いて、今度は私が理想を語り始めます。

I like a girl who has short hair.
I like a girl who has big eyes.
I like a girl who is short(er than me).
I like a girl who has beautiful ears.

 そして、同様にALTが描いてくれた私の理想像をイラストで公開。

 こちらは大爆笑。って、これひどいよね(笑)まぁ、確かに目は大きいし、髪も短い(?)から、ある意味間違ってないけど…。

 これまでも現在分詞を使って人や物を説明する言い方を練習してきたけど、その時は写真やイラストをみんなで見ながら「あの人はね…」と指さして話してました。関係代名詞の便利なところは(というか、その構造上一般動詞やbe動詞がそのまま使えることから)、今目の前にいない(写真等がない)人のことも紹介できる点でしょう。もっと言えば内面とか性質とか、過去まで語れてしまう。同じ「名詞句を作るための道具」だけど、関係代名詞の方がさらにいろんなことを言えちゃう便利なツールなんだ、と実感してもらえれば、

I know the boy.
The boy is walking over there.
の2文を1文で表しなさい

みたいな問題をやらせる必要もないし、関係代名詞の文と現在分詞の文を書き換えさせるような必要もないと思います。

 ワークシートもいつも通り、先に名詞句を作って、後半でその名詞句を意味順に配置して英文を作るものにしました。こちらもあとでダウンロードできるようにしておきますね。