現在分詞の形容詞的用法

 授業メモを少しずつ。

 3年生は現在分詞の形容詞的用法の導入&練習でした。最近導入にそれほど凝らなくなったものの、実習生に見せるということもあって、久しぶりにシンプルでもいいのでオーソドックスなのをやっておこうといろいろ考えてみました。

 まずは先週末の体育祭についてのSmall Talkから、身の回りの出来事を英語で「つぶやく」ことができたら楽しいよね、というお話。「TwitterFacebookで英語でつぶやけるといいね」ということで、私のFacebookのタイムラインを一部公開。その上で、「こんな写真がTLに流れてくるんだよね」ということで、写真で私の友達を紹介することに。

 MacBook AirをデジタルTVにつないで、まずはTLで拾った何枚かの写真を提示しました。"This is my friend, Yuki."とか言いつつ、写真には複数の人が写ってるのがポイントです。当然生徒は「どの人だよ!」と思うので、そこで様々な既習表現を使って対象を限定していきます。とはいえ、例えば"The girl on the stage is Yuki."と言ってみても、ステージ上に2人女の子が写ってたりするので、さらに限定する必要が生じる。で、情報を加えていって、最終的に"The girl singing on the stage is Yuki."という文で1人に絞ります。(もう一人はピアノを弾いている写真でした)

 私の感覚では、ただ「名詞を修飾する」というより、こうやって「対象を限定していく」という方が、分詞の形容詞的用法とか関係代名詞節の機能としてわかりやすい気がしたので、今回はこういう導入にしてみました。結局写真は3枚だけ見せて、同じように進めましたが、時間自体はあまりかかっていません。そうやってシンプルに導入するにしても、できるだけその文法事項が持つ機能や使用されそうな場面を印象づけたいな、とは思います。

 さて、そういうイメージを伝えるのに今回便利だったのは、コンピュータ画面上のマウスポインタのあるところだけをスポットライトのように照らしてくれる(反対に言うと、それ以外のところを暗くしてくれる)Mac用アプリ。Mouseposéという有料アプリ(450円)です。

 こんな風にカーソルを当てるだけでいいので、結構便利です。暗さや光が当たる範囲も指定できます。普通のプレゼンでも使えるかな。

 ちなみに導入後はワークシートで構造を簡単に解説して(最初は文単位では扱わず、「名詞のかたまり(名詞句)」だけを提示して説明)、上記の絵を使ってパタプラして、いわゆるInformation Gap系のペアワークで練習という流れです。よくある、生徒Aには女の子の名前だけが書いてある絵を、生徒Bには男の子の名前だけが書いてある絵を配って情報交換、というパターンです。この絵は教科書会社制作の活動集にあったものをそのまま使いました。

 文法説明で使用したワークシートはこちら。
英語_GR_3年_現在分詞.docx 直

 こういう「普通の」スタイルの授業って久しぶりかも。自分なりにいろいろ精選されてきている感じはするので、あえて「普通」をやってみても、それなりにこだわりを持ってできているかなぁ。