形容詞は「何を」形容しているのか

 2学期の授業がスタートしました。

 といっても、体育祭の練習もあるし、スピーチコンテストは近いし、部活の大会もすぐだし、じっくり授業だけの準備をさせてはくれないですね。

 2年生も3年生のも、新しい英語の歌に入りました。2年生は10月にあるイベントで歌うことも考えて"Let It Go"です。3年生は1学期にリクエストされてたTylor Swiftの"We Are Never Ever Getting Back Together"です。

We Are Never Ever Getting Back Together

We Are Never Ever Getting Back Together

 さて、今日は読解のお話。

 3年生の授業は、これまでの単文レベルでの意味順分解(構造&内容理解)や意味順英作文から、入試も意識して「まとまった文章を読み取る」「まとまった文章を書く」にシフトしていく予定です。

 とはいえ、私は特にリーディング指導について系統的に学んできたわけでもないので、いろいろ悩みます。高校レベルでの「読解」の方法論はいろんなところで語られてて書籍も結構あるけど、中学レベルだとあまりないような気もします。私自身でいろいろ試しながら、読める生徒を増やす努力をしていけないといけないですね。

 で、さっそくやってみたのは、形容詞への注目。

 ちょうどIt…for…to〜構文を文法的に復習したところだったので、ここで出てきたinterestingやdifficultなんて語を板書して、形容詞の役割や種類を整理。そのあと教科書本文のCDを聞かせて、本文中に登場する形容詞を書き取るタスクを実施。3回聞いた後、全体で確認。

 出てきた形容詞の中から4つを選んで、=(イコール)を板書。

interesting =
fun =
good =
unclean =

 ここからがいよいよ読み取りの作業。それぞれ「何が」interestingで、「どんなこと」がgoodだと本文に書いてあるのかを読み取らせ、英語でも日本語でもいいので書かせます。

 「現地の習慣」とか「左手」みたいに単語レベルで抜き出せるものもあるし、「他の文化を知ること」のように句や節レベルでのまとまった内容になることもあります。

 苦手な生徒にとっては、登場した形容詞が「何を」(つまり英文中のどこを」)形容しているのかが見つけられないので、そういう構造上の特徴を伝える必要があります。単文レベルだと前後に登場した語を挙げればだいたい当たるので容易に見つけられるのに、まとまった文章になると一気に難易度が上がるようです。

 個人的には名詞→形容詞より、形容詞→名詞という順番でたどるほうが、全体を読み取るという意味では、トレーニングになるんじゃないかと思います。いや、ただの印象論ですけど。

 本当ならもう少し「その英文を読み取る意味や意義」みたいなものを織り込んだタスクにしたいところですが、まずはシンプルにトレーニングするんでもいいかなぁと思って、こんな作業にしてみました。英文のタイプにもよるので万能ではありませんが、このレッスンはこんな作業を中心に読み取ってみようと思います。